環境報告書2014年度
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                                         中百舌鳥キャンパスは、約47haの敷地面積を有し、水田、果樹園のほか、多様な樹木が植栽された緑地帯や調整池、水路などがあります。ここでは、多様な動植物がにぎわい、自然と人間活動の調和を実感できる空間の創造を目指して、環境調査や環境整備が行われています。この章では、中百舌鳥キャンパスの生態系の他、これからの中百舌鳥キャンパス、府大池の状況、里環境の会OPUの活動を示します。中百舌鳥キャンパスの生態系2.             16 OPU University Social Responsibility Reportしょうぶ池、農場池2つの池は、増水時にはつながりますが、ほかの水系とのつながりはほとんどありません。そのせいか、ここに生息するメダカ(=ミナミメダカ)は、近隣の生息地と似ているものの、固有の遺伝子型を持つそうです。他の生物や池の生態系について卒業研究や修士研究等で調査を行っている学生もいるなど、いま注目されている場所のひとつです。野鳥の生活の場、グリーンベルトグリーンベルトと呼ばれる樹林帯が白鷺門通り沿いに続いています。この樹林帯は多様な樹種からなり、よく目にするキジバトやハシボソガラスの他、よく見るとメジロやシジュウカラなどたくさんの野鳥が生活しているのに気づきます。ここは府大池や農場付近などと並ぶ野鳥観察スポットの1つです。自然と人間活動の調和の場~教育研究フィールド~教育や研究のために農作物や果樹を栽培している圃場(農場)。さまざまな種類の昆虫や、ケリケリと鳴くケリなどの鳥が見られ、圃場という人間活動の場を生物が上手く利用している様子が観察できます。一見、生き物の気配のないグラウンドでもコハンミョウなど、裸地や草地を好む昆虫が生息しています。

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