環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書|35 全学一斉防災避難訓練の開催 平成24年11月6日(11時45分~12時10分)に、中百舌鳥キャンパス、羽曳野キャンパス、りんくうキャンパス及び大阪府立大学工業高等専門学校(情報伝達訓練のみ)において、全学一斉防災避難訓練を実施しました。震度6強以上の地震が発生したという想定で、学生・教職員・関係者が協力して一斉避難し、同時に自衛消防隊による避難誘導訓練を行いました。 避難開始前と避難開始中の様子 避難開始前には防災マニュアル(※1)と安否確認カードを各棟の前に置き、職員の方々が安否確認カードを学生一人ひとりに配っていました。そして避難時には、各棟の前で「安否確認カードの回収」を行い、ペットボトルの水を配布している場所もありました。安否カードの回収は、今後は学生証を使って確認すべきかなどの検討も行っています。学生たちに緊張感はなかったものの、放送に従って動くことができていました。 避難完了後、はしご車による救出訓練、AED操作訓練、消火器操作訓練及び負傷者の搬送訓練などの個別訓練も行いました。 訓練実施報告の内容 本訓練を今後に生かすために、部局自衛消防隊各棟隊長(大学教職員)は避難訓練後、課題報告を行いました。その防災避難訓練実施報告書によると、全学放送設備がない、トランシーバーの無線が通じにくい、学内・館内放送の設備整備は不可欠であるなどの情報共有のためのシステムや設備に関する問題点が、各報告書で共通していました。 震がある想定が必要などの意見も出ました。 今回の避難訓練の実施で明らかになったことは、現設備の不備、避難経路を確認しておくこと、想定しておくべき状況が何通りもあること、などがありました。 総務・管理室によると、この訓練を機に今後検討する点は「無線機・バッテリーなどの設備の充実」、「安否確認システムの整備(学生・教職員の家族に対して安否を伝える方法など)」、「災害時における学生ボランティア(帰宅することが最優先であるため、ここでは主に帰宅困難者となる学生)をどう活用するか」などです。 公立大学法人としての取り組み 今回の訓練は、多くの課題を含んでいたものの、学生・教職員が防災を意識するための大切な機会となりました。今後は、さらに広報活動を強化し、多くの学生に参加を促します。 防災・減災対策や被災地支援は、地域に開かれた大学の使命として、引き続き、強化・推進することとしています。 また、車椅子の学生や足の不自由な学生への対応 (運ぶ人手など)が不十分である、大学が有する危 険物に対しての知識の共有が必要である、本震と余 ※1防災マニュアル:災害時の対応・1次/2次避難場所の位置などを小さく折りたためる紙にまとめたものです。OPU for 3.11ネットワーク(本学の災害支援学生団体)と大学が協同で作成しました。 全学一斉防災避難訓練について 担当:竹林夏帆 (人間社会科学部人間科学科) はしご車による救出 安否確認カード回収

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