環境報告書2013
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32|第5章 地域社会との連携の推進 防災のこれまでとこれからについて総務人事課総務・管理室の仲野さんと千本さんに、また、学生による復興支援のこれまでとこれからについて、学生サポートグループの松居さんにお話をお伺いしました。 防災のこれまでとこれから ―――大学における危機管理状態のこれまでと現状(食糧備蓄・緊急時の連絡体制)を教えてください。 千本:食料備蓄は現在13,450食で、おおよそ3日分の備蓄になります(1人1日3食、学内に3,000人いると想定した場合)。 緊急時の連絡体制としては、停電した際のことも考えて、無線機とそのバッテリーを用意しています。廊下にスピーカーを設置し、放送テストを繰り返した後に平成25年度の導入を目指しています。 ―――災害時には大阪府立大学が広域避難地となりますが、近隣に住む地域の方をどのようにして守っていくかを教えてください。 千本:広域避難地は、一時避難のためにあるもので、おおよそは公園などの人が多い場所が指定されます。 しかし、大学には、学生や教職員をはじめとして人が多く居ります。そこで、避難してこられた地域住民の方々から出される要望(例えば、赤ん坊を抱えたお母さんがお湯を欲しがる、など)があれば、大学として可能な限りで応えていきたいと考えています。また、けがをされた避難者に対する応急処置的な対応を学生が行うといった計画もあり、現在そのボランティアの募集もしています。 仲野:災害時における学生のボランティアについては、大学ならではの「マンパワー」を活用したものが望ましいと考えています。もし災害が発生して逃げ遅れたご老人や寝たきりの方がおられた時、若い学生が救出活動を行う、といったような対応が望まれます。 ―――具体的な要望を想定するために、行っていることはありますか? 千本:堺市危機管理センターの取り組みの情報を基に、町内会や自治体との連携を行っていこうという意識は持っています。ただ、大阪府立大学は堺市中区と北区と隣接しているので、連携の難しさは懸念されるところです。 学生による復興支援のこれまでとこれから ―――学生による被災地への復興支援活動に関しては、どのようなことを行ってこられましたか? 松居:平成24年9月に、復興支援のボランティアバスを出しました。平成23年度にもバスを出し、継続的な支援の必要性と、多くの学生の声・関心を感じ取ったため、平成24年度もバスを出すことを決定しました。第5章 地域社会との連携の推進 法人全体として、地域に貢献する法人として数多くの連携事業を行っています。教職員はもとより、学生も担い手となり、防災面や人材育成で地域社会との連携を推進しています。この章では、東日本大震災を受けての復興対策や防災対策、地域との連携活動について記載します。 防災対策と震災復興対策のこれまでとこれから 仲野さん 、千本さんへのインタビューの様子

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