環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書| 31 「環境活動演習」の内容 この演習では、数人のグループに分かれ、グループごとに環境活動の目的や実践方法について企画し、連携協力機関との調整等を行い、環境活動を実施していきます。また、実施した環境活動の成果をグループごとに、大学院と合同で開催される発表会で報告します。 受講生の「環境活動演習」への感想 横山 文秋 理学部 生物科学科 「一般教養科目でも意味のあるものを取りたい」そんな私の目に飛び込んできたのが副専攻「環境学」でした。“自然”環境に興味のあった私は履修を決めました。 私が行ったのは環境報告書の中にある記事を書くことで、メタン発酵プラントの研究をしている先生にインタビューしました。事前レクチャーや実際の経験で、インタビュースキルは向上しました。これは社会に出た時も役に立つものであり、それに触れられたことは貴重な経験でした。 この演習に関わる職員の方の勧めである企業の研修に参加しました。そこでは“社会”環境など、人と人との関わりから生まれる環境についても学びました。このような機会に恵まれたのもこの演習のおかげです。 この環境報告書を手掛ける「E~きゃんぱすの会」に参加してみることで知識、環境について考える時間、場所、何といっても仲間を得られたことが最大の成果です。そのような環境(機会)を与えてくれた「環境活動演習」には感謝して います。 斉藤紗絵 生命環境科学部 植物バイオサイエンス学科 私は平井班に所属し、特定外来生物に指定された植物の分布調査と外来植物をテーマとした地域イベントをこの授業を通して行いました。 今回の演習で痛感したことは、自分が「学ぶ」ということとみんなに「伝える」ということは全く異なるということでした。地域のみなさんに外来植物とは何か、それらの存在が生態系にどのような影響を与えるかということをよりわかりやすく伝えるためには、知識よりも体験を重視し、肌で感じてもらうことが一番です。そういう意味でも、キャンパスウォッチングによる植物観察会やオオキンケイギクによる染物体験はとても効果的に生物多様性について伝えられたと感じています。 「環境活動演習」は、環境問題について自ら考え、そして発信するとても貴重で有意義な機会でした。そして、私自身、何より楽しかったです。 表1 「環境活動演習」(学士課程)、「国際環境活動特別演習」(大学院)のテーマ 学士課程(及び担当) りんくう公園における海洋生物とのふれあいを通じた 環境教育イベント ・・・大塚耕司 府大中百舌鳥キャンパスにおける外来植物駆除と 地域貢献活動 ・・・平井規央 堺市におけるアライグマの痕跡調査 ・・・後藤清史 企業が行う環境教育~未来へのバトン~ ・・・大阪ガス株式会社 突撃!ウチの環境報告書:身近なところから環境を考えるためのOPU環境報告書の作成 ・・・福永真弓 大学院(及び担当) マングローブ植林による環境保全活動 ・・・北宅善昭 ベトナム人大学生との共同研究によるパッシブサンプラーを用いたベトナム・ホーチミン市大気汚染マップの作成 ・・・竹中規訓 ハロン湾の水質調査を題材にした現地参加型エコツアーの 検討 ・・・大塚耕司 公立大学法人としての取り組み 環境人材育成教育プログラムは、学部・大学院の一貫教育として平成22年度に開設しました。平成24年度から学士課程教育を「学域・学類」に移行したことにより、履修生は大幅に増加しました。今後も充実を図りながら、本教育プログラムを推進していきます。 また、「環境活動演習」では、「環境報告書」の作成もテーマとしており、履修した学生の単位認定化も図っています。 担当:飯田桃子 (工学域物質化学系学類)

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