環境報告書2013
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24|第3章 循環型社会の形成に向けて 近年、地球温暖化問題や廃棄物問題など環境問題の根源である大量生産、大量消費、大量廃棄の社会を脱却する循環型社会の形成が求められています。その具体的な方策の一つとして、平成12年5月に「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が制定され、国立大学法人をはじめとする国の機関は、率先して各々の状況に応じたグリーン調達方針を作成し、環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進しています。しかしこの法律は、公立大学法人に対しては努力義務にとどまっているために、大阪府立大学ではこれまでグリーン調達を積極的には行っていませんでした。 そこで、学生(E~きゃんぱすの会)と教職員が所属する「キャンパス環境対策推進会議 安全・環境企画部会」において大阪府立大学独自の「グリーン調達方針」を作成し、平成25年3月の同推進会議の機関決定を経て、平成25年度から法人全体で試行的に取り組むこととなりました。その際、グリーン購入法第10条第1項のほか「大阪府循環型社会形成推進条例」第13条第2項の規定にも配慮しました。 グリーン調達の基本原則については、以下のとおりとしました。 ①物品の製造や廃棄の段階で、環境への負荷が大きいことを踏まえ、調達に当たっては、修理などにより長期間使用できるものを優先する。 ②物品等の調達に当たっては、製造、使用、廃棄までのライフサイクルにおいて環境への負荷が小さいものとする。 ③物品等の輸配送の段階では、環境負荷の低減に配慮する。 対象分野は大阪府のグリーン調達方針を参考に、表6に示す20分野とし、それぞれに対し数値目標を設定しました。 分 野 数値目標 判断基準等 1 紙類 概ね100%(A4判換算枚数) 下記のURLに詳細を記載 (本学ポータルサイト) http://www.eco-science.21c.osakafu-u.ac.jp/news/2013/pdf/130301green3.pdf 2 納入印刷物 概ね100%(契約件数) 3 文具類 概ね100%(金額) 4 オフィス家具等 概ね100%(台数) 5 OA機器 概ね100%(台数) 6 移動電話 概ね100%(台数) 7 家電製品 概ね100%(台数) 8 エアコンディショナー等 概ね100%(台数) 9 温水器等 概ね100%(台数) 10 照明 概ね100%(金額) 11 自動車等 概ね100%(台数) 12 消火器 概ね100%(台数) 13 制服・作業服 概ね100%(金額) 14 インテリア・寝装寝具 概ね100%(金額) 15 作業手袋 概ね100%(金額) 16 その他繊維製品 概ね100%(金額) 17 設備 URL参照 18 防災備蓄用品 概ね100%(金額) 19 工事 URL参照 20 役務 URL参照 グリーン調達の試行的実施に向けて 表6 グリーン調達の分野と数値目標

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