環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書|15 学内での利用 メタン発酵により製造されたバイオガス、またバイオガス製造の設備は学内でも様々な役割を果たしています。 ○ホッかる弁当の移動販売用の自動車に利用 学内ではエコトレー容器を使用するホッかる弁当を販売しています。この弁当を学内で販売している自動車の燃料にもメタンガスが使われています。 ○工学域の講義の題材に利用 例えば、工学域 物質化学系学類 化学工学課程での講義においてプラント実習を行い、大型プラントを実際に運転することを通して、安全性の考慮、収支計算などのプラント設計を学ぶ題材として利用されています。会社で行う仕事内容を体験し、学生の技術者教育に役立てられています。 今後の方針 BDF(バイオディーゼル燃料)を製造する際に製造過程で発生してしまう廃グリセリンをメタン発酵プラントに利用することを検討しています。廃棄物減量化と化石燃料の使用量削減に向けて今後も取り組んでいきたいと考えています。 メタン発酵プラント 対談風景 対談を終えて 資源循環工学研究所での取り組みが学内での研究だけでなく、データとして学外に発信されていることや学生への教育に生かされていることがわかりました。 環境への取り組みも循環として捉え、学内外を広い視野で見て、学生としてできることを考えていきたいと思います。(飯田桃子) 環境負荷の小さいエネルギー製造プロセスという、今後が気になるお話を聞くことができました。一般の自動車への導入も進められていくようです。他の自然エネルギーを用いた発電などと組み合わせ、それぞれの長所を生かし、地球にやさしいエネルギー利用技術として今後大きく発展する可能性を感じました。発酵プラントはとても繊細で、生協の生ごみに梅干しの種やからしなどの袋の切れ端が含まれている、という一見些細と思えることで止まってしまう恐れがあるそうです。自分たちが今すぐできる、身近なこととして、小さなことから注意していきたいと思いました。(横山文秋) 担当:飯田桃子 (工学域物質化学系学類) 横山文秋 (理学部生物科学科) メタン醗酵プラント視察風景

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