平成24年度版 環境報告書
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625 学生: 今後、「環境学」以外に連携事業の展望がございましたら教えてください。市民と学生、NPO、企業なども含め、社会を構成する様々な主体が共に行動していくような仕組みをつくることが目標です。それによって、環境モデル都市である堺市が目指す低炭素都市「クールシティ・堺」を実現できるよう、今後も堺エコロジー大学をはじめ、様々な取組みを進めていきたいと考えています。 :学生たちの自由で柔軟な発想を、環境のまちづくりに積極的に取り入れることはできないかと思っています。その一つとして、堺エコロジー大学の運営会議に、学生の環境活動団体として府大「環境部エコロ助」にも参画してもらい、若者の視点からの斬新なアイデアを提供してもらっております。また、平成22年9月に「環境部エコロ助」が自ら企画運営した環境イベント「エコころフェスタ」の時に感じられたような、学生たちのマンパワーにも私たちは期待しています。学生たちにまちづくりに参加してもらうことで、新しく活発な環境活動の増進につなげていくことはできないかと思っています。 学生: 堺エコロジー大学が開校して2年が経ちますが、変化・影響はありましたか? 広報誌に掲載して募集していることもあり、認知度が上がってきたという実感はあります。毎回、受講者へのアンケートを実施しているのですが、「はじめて参加した」という方が徐々に増えてきており、関心のない層の人が徐々に関心をもってきているということを実感しています。また、堺エコロジー大学の講座を受講した市民の方々が、自ら環境講座を行おうという動きもあります。 学生: 府大には、「里環境の会」という里山保全のような活動をしている団体もあります。そのような他団体との連携も考えられますか? 環境教育だけでなく、生物多様性保全に向けた施策の実施など、多様な視点で連携していければと思います。また、今後はESD(持続可能な開発のための教育)の視点を意識して、取組みを展開していければと考えています。 現代社会において、地球温暖化をはじめとする環境問題は未だに数多く存在します。その解決に向けた行政の関わり方として、堺市のようにその地域の方々や企業、NPOなどと相互に連携して事業を展開することで、市民それぞれに自発的に環境意識を芽生えさせることが可能になり、その結果として環境の改善につながるのではないでしょうか。そして我々学生は、こういった繋がりがある中で、積極的に自らの意見を主張していき、自分が将来の地球を背負っているという意識を持たねばならないのではないでしょうか。学生今後「境学外連携事業望ござちめていきたいと考えています。

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