平成24年度版 環境報告書
62/72

5959595959595まちづくり工房座長の澤木昌典さん(大阪大学大学院教授)による講演と本学環境部エコロ助副代表石川真菜さん(当時)による活動報告を行いました。後半では、講演者、地域住民の方々、本学学生が複数のテーブルに分れ、相互交流を行いました。環境に配慮した食品提供をしているコープこうべの「六甲アイランド食品工場」と「エコファーム(三木市)」の視察を行いました。‒ 環境活動を推進している団体・企業である「NPO法人豊中市民環境会議アジェンダ21」、「大阪いずみ市民生協」、「幸南食糧株式会社」から担当者を招き、それぞれの活動についてご紹介頂きました。本学が所在する堺市中区は市の中心に位置し、全市の12.1%(約1808ha)の面積を占め、約12万人の人々が居住しています。区内には歴史的街並みも多く、また農地の占める割合が堺市で最も高い一方、新興住宅地、商業区域も存在しています。中区では、行政と区民との公民協働によるまちづくりを推進し、平成16年10月に、中区域ふれあい事業推進委員会主催のまちづくり定例会「中区域まちづくり考房」がスタートしました。「中区まちづくり工房」では、「防災」「魅力創出」「生活環境」などの観点から、中区全域の危険区域の抽出、避難経路、避難場所、防災マップの作成、区内の名跡・歴史的町並みや魅力的な人々の紹介、ごみの分別収集の周知活動、CO2削減に対するごみ減量活動の推進、区内美化活動(花壇の整備やビオトープの計画)などの具体的な活動を毎年継続的に推進しています。中区のこれらの持続的な協働活動は高く評価され、平成20年度関西まちづくり賞を受賞しました。中区ではこれらの取り組みのうち、「生活環境」の活動を一層推進するために、より専門的知識の獲得や経験を積んだ地域の「環境リーダー」を育成したいと考えており、近隣に所在する本学との交流・連携を模索していました。そこで私は、平成21年度「堺市産学官連携事業・人材育成事業」の採択を受け、環境に関する専門的な「学びの場」を提供することによって、地域の「環境リーダー」を育成することを目指した連携活動を行いました。この活動に、現在私が顧問を務める本学の環境部エコロ助の学生を参画させることで、地域社会に貢献する人材の育成も図りました。その活動の概略は以下の通りです。

元のページ 

page 62

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です