平成24年度版 環境報告書
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484ColumnCollege of Sustainable System Sciences 国際環境活動プログラムは、「国際環境学特論」、「環境コミュニケーション特論」、「国際環境活動特別演習」の3科目の履修により、海外のフィールドで環境問題にリーダーとして取り組むことのできる人材を育成します。 たとえば、ベトナムのハロン湾で行われた活動演習では、現地の研究者や住民たちと積極的に関わりながら、マングローブの植林活動をはじめ、水上村での環境教育やハロン湾での水質調査を行っています。  本学では、平成24年度より、持続可能な社会の実現に向けた人材の育成をめざす「現代システム科学域」が誕生します。また、大学の履修カリキュラム以外に、課外活動として、積極的に持続可能な社会の創出に取り組む「環境部エコロ助」や「里環境の会OPU」といった学生団体が熱心に活動しています。 このように、自然環境に親しみ、社会環境・人間環境を多角的なアプローチで学ぶことができるフィールドが、大阪府立大学にできあがりつつあります。 環境人材育成のための教育プログラムは、全学部において数多くの環境に関する科目を設置しているものの、統一した理念の下で設置していなかったことから、専門性の強い既設科目も活用しながら、全学部横断型の環境に関する科目を新たに設置しています。 さらにその教育成果を大学院にもつなげるように、平成22年度に開設されました。持続可能な社会の構築を担い、深刻な環境問題に対して活躍することができる人材を輩出することは喫緊の課題です。 そのため、これらの教育プログラムの継続と改善はもちろん、環境系学生団体との協力、プログラム修了生に対するフォローアップ、環境資格の授与、留学生に対する環境教育の取り組みを進め、一層の発展と充実を図っていくことが、これから必要となっていくのではないでしょうか。  本学は、2012年4月より4学域13学類の新大学に生まれ変わります。その中の現代システム科学域は、持続可能な社会の実現に向けた人材を育成することを目的とした3つの学類、知識情報システム学類、環境システム学類、マネジメント学類が設置されます。 特に環境システム学類は、環境共生科学課程・社会共生科学課程・人間環境科学課程の3課程からなり、それぞれ自然・社会・人間を対象に、さまざまな学問を融合し多面的なアプローチで“環境問題”を解決できるような人材の育成をめざしています。

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