平成24年度版 環境報告書
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464ような環境にしたいですね。また、今は人間の利便性とものの見方で整備することがほとんどですが、逆に自然にまかせてその自律性を大切にする部分もあっていいと思います。府大池の整備は、人が集うところと、生物中心の場所と、両方を併せ持つコンセプトのいい整備事例だと考えています。 学生:どのように、またどんな人にビオトープ化した府大キャンパスを楽しんでいただきたいですか?:府大の特徴は、地域の人が自由に中百舌鳥キャンパスに出入りできるところにあります。自然たっぷりだから、地域の人は見に来てくれるし、通ってくれるし、どんぐりも拾いにきてくれるし、ザリガニも取りに来てくれます。 思うに、学生さんにもっとキャンパスを楽しんでほしいですね。環境部エコロ助も整備に協力して(注:府大池の外来種生物アゾラ回収など)くれているのに、せっかくきれいにしたビオトープにゴミを散らかされるとわれわれも悲しい。 やはり、自然たっぷりでいい空間だと学生さんにも認知されれば、配慮して行動してくれるのではないでしょうか。学生さんにもっとキャンパスのいいところを紹介する取り組みがあったらいいと思います。同意見です。むしろ大学の外の人の方が大学の自然のことをよく知っていて、学生の方が全然知らないことが多いですね。私個人としては、青空教室をやってみたいですね。工学部の普通の授業を、天気のいいときに野外でやりたいです。自然の中で、いろいろ自由に発想してもらうと面白いし、キャンパスの自然の豊かさに気づくきっかけにもなるのではないでしょうか。ぜひ芝生広場を使ってください。職員にもそういう発想があったらいいと思いますね。 以前にキャンパス・ウォッチングに参加させていただいて、それから2年前のエコころフェスタで里環境の会さんと一緒に府大池ツアーをさせていただきました。子供たちにすごく人気でしたが、それを学生向けに、ちょっと大人な内容にしてできたらいいと思います。私のように文系の学生に、そういう機会があれば面白いと思います。 花(さくら)まつり(府大池改修工事を記念して行われた祭)は今年で3年目ですが、花まつりだけでなく、継続するイベントをしていきたいです。5月に府大池の上にこいのぼりを上げるとか、星の観察会を行ったりできたらと思います。 府大には多くの生き物が生息しています。また、緑が多いことでキャンパスに一体感を出しています。地域の方には府大をよく利用していただいていますが、学生にはこのような府大キャンパスのよさが意外に知られていません。「E~きゃんぱすの会」としては、今後イベントやキャンペーンなどを行うことで周知していきたいと意気込んでいます。。こと。

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