平成24年度版 環境報告書
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45444444虫取りした時代のものがここで生きている。今後も継続してその環境が守られるといいなと思います。ここは虫が多いってみなさんよく言いますね。工学部の先生もキャンパス内のとあるところに生息しているカブトムシの幼虫を持って帰って、育てていらっしゃいます。虫好きにとっては天国で、いろんな虫がいっぱいいるから面白いらしいです。 学生:キャンパス・ビオトープといってもイメージは人それぞれですが、キャンパスがどのような環境になってほしいと思いますか?農場を歩いていると、よそから来た方が、いい意味で「別世界ですね」っておっしゃいます。国道310号線から入ってくると、急に静かな場所があって、池があって、鳥がいます。学生もそうですけど、地域の方に自然を感じてもらうような場所であればいいと思います。先生方とわれわれ施設室で、景観として美しい大学づくりを続けること、それが課題の一つです。緑豊かなところというイメージをいつまでも保ち、これから100年先も、府大に行ったら緑がある、というのがいいですね。もう一つは一体感だと思います。豊かな自然が理想ですし、その自然と私たちが一体感を感じられる  今回は、中百舌鳥キャンパスのキャンパス・ビオトープ構想に関わりのあるみなさんに集まっていただき、キャンパス・ビオトープの未来についてお話ししていただきました。 学生:府大キャンパスの良さを知らない方にキャンパスのおすすめスポットを紹介していただけますか?大学が作った自然観察マップにいい場所がありますから、持って歩くことをお勧めします。あまり知られていない場所では、農場の横にある池と湿地がなかなか良い場所で、多くの希少種が生息しています。中野さん:私が好きなのは国道310号の内側で、イチョウなど四季折々の色を出してくれる木が多いですね。秋になれば子供たちがどんぐりを拾いにきたりします。 学生:府大キャンパスにはどのような生き物がいますか?在来種でも、古くから大阪の平野部に住んでいる種で、今は付近にいなくなってしまった種が、バランスを保ちながら生息しているところがいいと思います。タヌキもA2棟の中庭に侵入して、夜中廊下を走っているみたいです。小さい頃、府大にもぐりこんで虫取りとかしていました。カミキリムシなどもしばらく見ていませんでしたが、中百舌鳥キャンパスでは、今もこんな虫がいるのかと改めて見つけることがあります。昔、わたしが田部恵子さん人間社会学部社会福祉学科平井規央 助教大学院生命環境科学研究科中谷直樹 准教授大学院 工学研究科海洋システム工学分野吉田正明さん経営企画部 経営企画課施設室 課長補佐(H23年インタビュー時)中野和彦さん経営企画部 経営企画課施設室 主査(H23年インタビュー時)

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