平成24年度版 環境報告書
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384留学生一人一人は、彼らの母国を垣間見ることのできる窓ですが、同じように野生生物の一種一種、一個体一個体が自然を映す窓なのです。府大のキャンパスは春になると桜が咲き、秋にはナンキンハゼが色づくように、自然を肌で感じられるキャンパスです。 学生:私も府大池で餌をとっているコサギを見て癒されます。 4年間の学生生活で、「自然ってええな」と思ってもらえたら成功です。キャンパスがコンクリートだらけの大学では、学生生活はきっと違うものになってしまうでしょう。その点で府大生は恵まれていると思います もし、コンクリートしかない大学で4年間過ごしたら私はどうなっているか、考えてみました。キャンパスを歩いてもただ建物が並ぶだけで、池で泳ぐカモを見ることもなく、花のよい香りを感じることもありません。きっと大学というのはそういうところだと思ってしまうのでしょう。それは少し悲しいなと思いました。私だけでなく、府大の学生は知らず知らずのうちに自然と触れ合っています。秋になると木々が紅葉し、冬に鳥が渡ってくる風景は府大生にとって「普通のこと」なのです。都会の真ん中でそんな季節の変化を感じることができて、やはり府大生は恵まれていると思います。 この自然豊かなキャンパスは私の中で当たり前でしたが、石井先生を含め多くの方の思いで守られてきたものであると知り、ちょっと違う目でキャンパスを見るようになりました。

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