平成24年度版 環境報告書
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323S 本学の中百舌鳥キャンパスでは、平成23年度において平均300トン/日の上水道を利用しており、使用料金は年間約8千万円となっています。これらの上水は生活用水、実験用水として使用し、廃水は表4に示すように「B廃水」「C廃水」に区分しています。 資源の有効利用と節水の観点から、キャンパス内の教職員、学生に対して節水の呼びかけをしていますが、平成12年に「B廃水」の一部をキャンパス内に設置した消費電力の小さな再利用ユニットを用いて処理し、学内のトイレの洗浄水として再利用する中水システムが整備されました。図4はそのフローを示したもので、図5は中水を供給しているエリアを示したものです。 なお、「C廃水」はそのまま堺市の公共下水道に放流し、有害物質を含む研究室廃水については、厳格な管理を進め、処理を業者に委託しています。 中水の利用量やその割合は、図6に示すとおり、平成19年度は18,366㎥(上水道利用量の7.4%)だった利用量が平成20年度では19,925㎥(9.7%)、平成21年度では21,445㎥(15.8%) 、平成22年度では22,051㎥(17.5%)、平成23年度では21,851㎥(19.7%)と増加しており、水資源の有効利用に役立てられています。また、中水利用の他、一部学舎の移転や節水努力等により上水利用量は減少傾向となっています。 中百舌鳥キャンパスでは、今後とも、中水利用を継続していくこととしています。廃水の名称廃水の種類排出量(㎥/日)処理の概要B廃水有害化学物質を含まない研究室廃水(有機溶媒含有廃水を除く)234モニタリングを行い、堺市下水排除基準に適合していることを確認して放流C廃水生活雑排水・汚水70そのまま放流くこととしています。
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