平成24年度版 環境報告書
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182Column 本研究所では、他の棟も含めたマルチエアコンの集中的な監視と制御による運用マネジメントで、マルチエアコンの停止および温度設定などの制御を行うことにより、省エネルギーを目指しています。しかし、利便性や快適性が損なわれる可能性もあるため、その評価も併せて行うことで、両方の視点でより良い運用マネジメントを目指していく予定です。参考文献・温度設定の年度変化について 平成23年度前期の設定温度の頻度分布を図10に示します。平成22年度では図7に示すように設定温度25℃による運転の頻度が最も高くなりましたが、平成23年度では設定温度26℃による運転の頻度が最も高くなりました。このことから、設定温度の変化は、東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故後に節電および省エネルギーが求められ、本学においてもその意識がわずかですが高まったためと考えられます。  また、平成21~23年度後期の温度設定の頻度分布を図11~13に示します。本学で指定されている冬期の暖房モードの設定温度は19℃ですが、平成21、22年度は設定温度22℃による運転の頻度が最も高くなっています。  しかし、平成23年度には頻度分布が大きく変化し、設定温度19℃による運転の頻度が最も高くなりました。これは、冬期は夏期以上に節電および省エネルギーが求められ、本学においてもその意識が大きく高まったためと考えられます。 前後期ともに依然として設定温度が指定の値とかけ離れている場合も見られ、今後のさらなる省エネルギーへの取組みが重要と思われます。水銀灯LED蛍光灯電力(W)30025010035612045本数2178102933817CCCCCColumn 201本の250W水銀灯のうち、16%にあたる33本をLED化しています。また同様に、100W水銀灯39本のうち、74%にあたる29本をLED化しています。 全ての外灯水銀灯をLED化すると8.7 kWの節電となります。また、省エネ対策が不十分な屋内の照明についてのLED化も進めていく必要があると考えます。

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