平成24年度版 環境報告書
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10 はじめにはじめに1そのようないくつかの段階を踏まえながら、いよいよ、2011年度4月、環境報告書作成学生委員会は本格的に始動し、名称を「E~きゃんぱすの会」(OPU Eee-Campus Report Group)と決定しました。そして現在に至っています。 私たち、E~きゃんぱすの会が重視しているのは、以下の3点です。 これら3つを重点的な目標として、それぞれの立場、分野を越えたコミュニケーションの場を多く持ち、多くの学生団体や学内組織と協力し、活動を積極的に行うことを目指しています。E~E~E そして何よりも、「E~きゃんぱすの会」に参加した学生が、さまざまな環境問題について活動を通じて実践的に学び、持続可能な社会を目指して社会・経済システムのよりよいあり方について議論を重ねること、そして社会を牽引する環境人材へと育つことを最大の目的としています。また、大学に関わる多様な関係者の活動が融合される場として、将来的には、国内にとどまらず、広く国際的な視野を持つ団体として機能することを目指します。国際的な視野を持つ団体として機能すます。明らかでした。そこでまずは、環境報告書の作成を通じて、課題そのものを、学生の間で、そして教職員を含めた全体で、広く認識を共有することが肝要であろうと考えました。  これまでの経緯で明らかであるように、私たちの目的は、単に大学の環境目標を作ることや、環境報告書を作ることではありません。大学が、社会により影響力を与える環境人材を育てる学びの場となるよう、自分たちの手で変化を起こすことを目指しています。そのため、私たちが、エコ・サイエンス研究所に提案したのは、副専攻「環境学」をはじめとする授業や課外活動で学んだ知識を活かし、大学を舞台に環境マネジメントに実践的に携わる経験を得られる環境報告書作成学生委員会の設立でした。また、提案と並行して、活発な環境活動で学内外に名を知られている「環境部エコロ助」において、環境報告書作成を中心に、一連のコンセプトについてプレゼンテーションを行いました。その中で関心を持ってくれたメンバーを中心に、「そもそも、環境報告書とは何だろうか」「大学の環境への取り組みはどのようなものがあるのだろう」など、基本的な疑問について議論しながら学ぶ場を定期的に開き、委員会の設立に向けた下準備を行いました。 さらに、教職員と学生、両者を結びつけ、課題に関する認識の共有ができるコミュニケーションの場を持とうと、2011年2月には「エコキャンパスツアー」を実施しました。「エコキャンパスツアー」では、講義でよく利用されているB3棟を対象に、施設内の見学後、ワークショップを三者が同じ机で検討し、それぞれの立場から省エネに向けた課題を共有しました。 学生の講義を受けている目線や、施設を運営する側の意見など、新しい意見を多く聞くことができ、今後の対策に向けたヒントを得ることができました。

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