大阪府立大学 ロールモデル集
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ダイバーシティ研究環境研究所長ごあいさつ平成28年度から、本学の女性研究者支援事業のプログラム・オフィサーと、ダイバーシティ研究環境研究所長を務めております。この事業では、平成22年度から女性研究者支援センターを中心に研究者のワーク・ライフ・バランスを支援する取り組みとして開始し、充実させてきた経緯があります。特に、平成27年度文部科学省 科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されたことを契機として、新たにダイバーシティ研究環境研究所を設立しました。この研究所を中心に、異分野融合・共同研究における女性リーダーへの支援、女性上位職のワーク・ライフ・バランスへの支援など、女性研究者がリーダーシップを発揮してキャリアアップするための事業を推進しています。本年度はその三年目となり、徐々に事業の成果が上がってきていることを実感しています。その一つは本学の教員に占める女性の割合です。平成29年5月1日現在18.7%、昨年度と比較して0.7ポイントアップしています。また女性上位職についても、教授における比率は15.4%で昨年度より0.8ポイントアップしています。さらに、研究リーダーとしての能力向上に関しては、女性研究者の本年度の科研費採択率は35.7%(全国平均26.5%、本学男性教員21.3%)と高い数値を示し、関係者一同大変喜んでいるところです。これもひとえに、学内外の多くの方々のご理解とお力添えと大変感謝しております。そこで、今回のロールモデル集では、「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」事業の目的としているところのリーダーとして活躍している女性研究者の方々にご執筆をいただきました。このロールモデル集を通して本学の研究成果を多くの方々に知っていただくことで、本学で生まれた「知の」種が、産業界や地域・社会のニーズと出会い、より活発な産官学連携のきっかけになることを願っております。最後になりますが、本学の女性研究者支援事業が、本学の女性研究者だけでなく、全構成員にとって最適な研究・教育環境を提供できるよう、また、女性研究者の増加や活躍によってより活性化され、性別にかかわらず多様な人材が個人の能力と個性を発揮し、地域に還元することのできる公立大学となるよう、これからも努力していきたいと思っております。今後とも、皆様のますますのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。大阪府立大学ダイバーシティ研究環境研究所長人間社会システム科学研究科 現代システム科学域 教授学長特別補佐(広報担当)真嶋 由貴惠Yukie MajimaProfile広島県立広島看護専門学校公衆衛生看護学科卒業。香川大学教育学部総合科学課程情報科学コース卒業、同大大学院教育学研究科博士前期課程、岡山理科大学工学研究科博士後期課程修了。広島県豊田郡川尻町、国立呉病院、神戸市看護大学助手、産業医科大学助教授、大阪府立看護大学看護学部准教授、大阪府立大学高等教育推進機構教授・工学研究科教授を経て現職。専門は医療・看護情報学、医療・看護分野での ICT(情報通信技術)の活用に関する研究に従事。博士(工学)、看護師、保健師、養護教諭(第1種)、衛生管理者。5

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