大阪府立大学 ロールモデル集
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理事・副学長ごあいさつ大阪府立大学は、多様・融合・国際の3つの視点を大切にしながら、独創的で質の高い知識や技術を蓄積してきました。「大阪府立大学における多様な人材活用推進の基本方針」に、革新的な知を創出する拠点には「年齢・性別・国籍の違いを超えて、異なる価値観や経験・背景をもつ『多様』な人材が集い、互いに知的触発を受ける環境が不可欠である」と記述しているように、本学の組織としての成長には構成メンバーの多様性(ダイバーシティ)とバランスが重要と考えています。平成22年度の文部科学省・科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」に採択されたのを契機に、本学は女性研究者支援事業に取り組み始め、平成27年度には文部科学省・科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されました。そして、第3期中期計画(平成29年〜34年度)に「女性教員比率21%の達成を目指す」と明記した上で、女性研究者支援の取り組みを「女性研究者の研究力向上」と「上位職への両立支援」へとバージョンアップして、女性研究者のスキルアップおよびキャリアアップ支援を行っています。性別によって研究力に違いがあるわけではありませんが、本学では、まだ数少ない女性研究者に対しては、研究力向上のための支援が必要だと考えています。そこで女性研究者を対象とした学内インセンティブ(研究費補助)事業として、平成28年度より、ダイバーシティ研究環境研究所が「女性研究者 研究実践力強化支援プログラム(RESPECT)」を、研究推進本部が「女性研究者支援事業」を実施しています。これらは、研究費獲得が女性研究者の研究力向上につながることはもちろん、プレゼンテーションによる公開審査会を開催することで、研究分野が異なる女性研究者間の交流とネットワーク作りにも役立っているようです。本学は「地(知)の拠点」として、研究成果を広く社会に還元し、地域や産業界の発展に貢献するため、産学官連携活動にも力を入れています。この『ロールモデル集』が、女性研究者が地域や企業等との共同研究などでさらに活躍できる橋渡しとなるよう、みなさまのお力添えを、 どうぞよろしくお願いいたします。大阪府立大学 理事(教育研究担当)副学長(教育研究・男女共同参画担当)研究推進本部長学術情報センター長石井 実Minoru IshiiProfile1976年東京教育大学理学部卒業。1983年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。1985年大阪府立大学農学部助手。同講師(1993年)、助教授(1995年)、教授(1996年)を経て、2005年同大学大学院生命環境科学研究科教授。2003年副学長・学生部長(〜2005年)、2005年副学長・学生センター長(〜2009年)、2010年特命副学長(〜2013年)、2013年副学長、2015年理事。専門は動物生態学、昆虫学、保全生物学、生物多様性保全。理学博士。4

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