大阪府立大学 ロールモデル集
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理事長・学長ごあいさつ大阪府立大学理事長・学長辻 洋Hiroshi TsujiProfile2002年より、本学工学研究科教授。文理融合の現代システム科学域設立に貢献。フランスやカンボジアとの国際交流にも努めた。2013年理事(教育研究担当)・副学長(〜2015年)。2015年より現職。本学着任前の民間勤務時には、多くの女性研究者と情報システムの研究会開発に従事。博士(工学)、技術士(情報工学)。障がい者スポーツ「ボッチャ」の協会公認一般審判員。趣味は、海釣り、家庭菜園、ヨガ。大阪府立大学は「高度研究型大学─世界に翔く(はばたく)地域の信頼拠点─」を基本理念と掲げ、質の高い研究を行うことにより教育の質を高め、さらに研究成果を産業界に還元しています。私は平成25年度から2年間、女性研究者支援事業担当の副学長を務め、本学の多様な人材活用の一環として、女性研究者支援の必要性を深く認識しました。大阪府立大学は、平成27年度に公立大学として唯一、「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されましたが、その時に「女性研究者の研究力向上」と「上位職への両立支援」を強化すべく、21世紀科学研究機構(現21世紀科学研究センター)内に、ダイバーシティ研究環境研究所を立ち上げました。21世紀科学研究機構は、研究分野の異なる複数部局の教員がそれぞれの専門知識を融合させるための本学独自の研究所方式であり、有効な成果を上げています。その中にダイバーシティ研究環境研究所を位置づけることにより、車の両輪として教員と職員がともに協力し合って進めてきた研究環境の整備を、より一層発展させて進めています。ところで、私が理事長・学長として大切にしている言葉があります。それは「You are not alone in your role」(ひとりじゃない)です。大学運営も研究も、決してひとりで実行できるものではなく、多くの方々とのつながりや協力が必要です。そして、本学でこれまで実施してきた「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」による女性研究者支援事業は、女性研究者と学内外の人や団体とのつながりを広げてきました。今回『ロールモデル集』でご紹介する女性研究者たちの研究成果も、こういったつながりの中から生まれてきたことでしょう。大阪府立大学は「垣根のない大学」です。この『ロールモデル集』が、女性研究者の研究成果をより多くの方々・多くの組織とつなぎ、公立大学として、産学官連携を含む地域社会での女性の活躍にも貢献できるよう、取り組んでいきたいと考えています。皆様のいっそうのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。3

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