IRIS活動報告集9_2019年度
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科学への夢を育て、未来へはばたくIRIS編集後記活動報告集の編集を通して、IRIS一人ひとりが様々なことを考えて活動に挑んでおり、イベントによって色々な個性が出ているように感じました。そして、イベントの特徴やIRISの思いが沢山伝わる報告集を作ることができるよう心がけました。この報告集でIRISの一面や活動を知っていただくことができれば幸いです。(森田 喜恵)IRIS活動報告書Ⅸの発行にあたり、ご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。今年度はIRISメンバーが「サイエンス・キャンパス」をどう企画し、実施しているのかということを知って欲しいと考え、「サイエンス・キャンパスの舞台裏」というコーナーを作りました。この活動報告書を通して、IRIS一人ひとりの輝きをお伝えできれば幸いです。(勝沼 理沙)女性研究者支援センター長森澤 和子 教授(工学研究科)大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS(アイリス)は、本学の女性研究者支援事業における3つの柱の一つである「研究者育成」のための取組として2011年に発足しました。2019年度は、理系のさまざまな分野で学ぶ38名が、年間10件のサイエンス・キャンパスの実施、本学オープンキャンパスでの理系女子コーナーの開催、日経ウーマノミクスフォーラムで座談会のファシリテーターを務めるなど、科学の楽しさ・面白さを社会に伝える活動に非常に意欲的にチャレンジしてくれました。このような活動の場を提供してくださった皆様、ご支援ご協力をいただいた皆様に心より御礼申し上げます。活動を通して培った経験を糧として、IRISのメンバーたちがそれぞれの未来に向けて力強くはばたいてくれると確信しています。IRIS活動報告集編集委員吉田 春香 森田 喜恵 勝沼 理沙 発行:2020年2月大阪府立大学女性研究者支援センター〒599-8531堺市中区学園町1番1号(中百舌鳥キャンパスC4棟)TEL・FAX (072)254-9856E-Mail w-support@ao.osakafu-u.ac.jpURL  http://genki.osakafu-u.ac.jp/女性研究者支援センターウェブサイト2011年にスタートしたIRISも、来年は10周年を迎えます。これまでにのべ284名の理系女子大学院生が、IRISとして活動してきました。IRISはサイエンス・キャンパスやオープンキャンパスなどで、地域の小中高校生や保護者と交流しています。IRISが、小中高校生の身近な理系女性ロールモデルとなるのはもちろん、IRIS自身にとっても、コミュニケーション力や企画力、創造力などを養う貴重な機会となっています。このような場を与えてくださったみなさまに、厚くお礼申し上げます。大阪府立大学は、これからもIRISの活動を支えていきます。今後とも、みなさまの温かいご支援をよろしくお願いします。辰巳砂 昌弘工学研究科 教授 久本 秀明私どもの研究室は21名の学生のうち8名が女子学生で、男子学生を超えるバイタリティで研究活動に励んでいます。4回生で学会発表を経験する学域女子学生や、研究発表で賞を受賞する女子大学院生、採択率の低い国際会議での発表権を勝ち取ってくる女子大学院生など、将来が楽しみな女子学生が多数います。IRISの活動を一つのきっかけとして、府大女子の高いアクティビティを社会に認知してもらえるよう頑張ってください。生命環境科学研究科 教授 山地 亮一府大でのIRISは I’m a Researcher In Science. ですが、ギリシャ神話でのIRISは天と地を結ぶ虹の女神のことだそうです。世の中には異分野融合や共同研究、国際交流といった人と人との結びつきがあって初めて生み出されるものがあります。そのような結びつきを意識したIRISとして社会で活躍してくれることを期待しています。理学系研究科 准教授 川西 優喜20年ほど前、ヨーロッパで働いていたときの同僚の半数は女性でしたが、大阪府立大に就職すると、そのほとんどが男性になりました。街路から銭湯(男湯)に入ったような気分になったことを覚えています。男女の格差や社会進出の国際統計では、日本は下位常連ですが、IRISのような活動を通して少しずつ変わっていくことを期待しています。少子高齢化ではヨーロッパのはるか先を走っている日本ですから。人間社会システム科学研究科 教授 真嶋 由貴惠海外からの女子留学生にとっても、IRISの活動内容は大変興味深く、また意義深いものであることは間違いなく、積極的に取り組みを行っています。しかし、様々ある活動の中で、少数しかいない留学生としての困難を感じることもあるようです。そんな時にも教育の場として、細やかに個別の能力を発揮できる環境を整えていただけていることに感謝しています。今後は女子留学生の増加とGlobalな取り組みを期待したいと思います。三洋化成工業株式会社 ダイバーシティ推進部 山﨑 有香 部長先日は弊社の企業研修にご参集くださり、誠に有難うございました。長時間に及ぶ研修(講演・グループディスカッション)にも関わらず、最後まで熱心に討議される貴学生たちの様子を拝見し、非常に感銘を受けました。IRISの皆様が今回の研修を通し、女性研究者が社会で活躍する具体的なイメージが描け、卒業後ご活躍されることを心より願っております。更には、今回の研修を通じて弊社に少しでも興味を持って頂ければ幸いでございます。京都大学iPS細胞研究所 尾崎 由季(IRIS第1期生~4期生) IRIS創立時から参加し、4期生まで務めました。主にサイエンス・キャンパスやオープンキャンパスでの活動を行っていました。私が在籍していた頃よりもさらに活動の幅を広げ、ご活躍されているようで誇らしく思います。現在、私は京都大学iPS細胞研究所にてパーキンソン病治療のための細胞製造に係る仕事をしています。IRISの活動でもそうでしたが、興味と好奇心を原動力にして日々楽しみながら、医療の進歩に携わるべく尽力しています。IRIS第9期生 吉田 春香私にとってIRISは本当に多くのことを学べる場でした。8期生で初めて参加した時はうまくいかないことも多く、試行錯誤の繰り返しでした。その中で伝えるという事を深く考えるようになりました。また、活動する中で様々な方との交流があり、自分の科学との向き合い方や将来したいことを改めて考えるきっかけになりました。本年度は、IRIS 9期生のリーダーを務めさせていただきました。決まった役割はないので、積極的に活動に参加しようと決めました。活動から得られた学びを次の活動で他のメンバーに伝えるよう意識し、IRIS全体の学びやスキル向上に貢献することを目指しました。私の大きな夢は、IRISが次の世代に科学の魅力を伝え、そこからさらに、と続いていくことで、科学全体の発展という壮大な物語の一部になることです。そのために、これからもIRISが目の前にあることに全力で取り組めるチームであれればいいなと願っています。学長からIRIS指導教員から事業協力機関からIRIS - OGからIRISリーダーから富田林市 人権政策課 男女共同参画係サイエンス・キャンパスでは、子どもたちが目をキラキラさせながら楽しんでいたのが印象的でした。実験の理論は小学生には少し難しいのではないかと思いましたが、IRISの皆さんが一生懸命噛み砕いて説明されていて、科学の楽しさや奥深さも体験できたのではないかと思います。親子講座として実施しましたが、女性研究者が活躍している場面を実際に見て、「女性は理数科目が苦手だ」というような偏見が少しでも払しょくできていれば嬉しいなと思います。IRISへのメッセージ@IRIS_OPU大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS

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