IRIS活動報告集9_2019年度
7/8

7教えてIRIS!乙山 美紗恵博士後期課程3年所属: 工学研究科物質・化学系専攻   応用化学分野平野 まみ博士前期課程2年所属: 理学系研究科 生物科学専攻   細胞機能制御化学【研究内容】可燃性の有機電解液を難燃性の無機固体電解質に置き換えた、「全固体電池」という全て固体材料から構成される次世代型のリチウムイオン電池を研究しています。全固体電池は液漏れや発火などの恐れがなく、現行のリチウムイオン電池よりも高いエネルギーを取り出せるとして、電気自動車等の大型電源への応用が期待されています。高性能な全固体リチウム電池の開発に向けて、私は特に電池内の反応解析を行っています。【研究内容】生体の細胞が放出する微小カプセル、「エクソソーム」を用いて、例えばがんなどの疾患部位にピンポイントで薬物を運ぶ「ドラッグデリバリーシステム:DDS」の技術開発に取り組んでいます。細胞由来のエクソソームは、人工的に合成したカプセルと比較して毒性が低く、薬学的な優位性から、次世代の薬物運搬体として注目されています。そこで、治療に効果のあるエクソソームを放出する細胞に注目し、放出されたエクソソームが周辺の細胞(特にがん細胞)に与える影響について研究しています。【趣味】趣味は海外旅行です。アジアを中心に旅行していましたが、フランスに留学しているあいだにヨーロッパもたくさん旅行しました。いつかアフリカにも行きたいです。アイドルのライブに行くことも好きで、元気をチャージしています。【趣味】ベランダ菜園です。プランターで野菜を栽培しています。今年、「どっかんピーマン」を育てたところ、枝がしなるほどの巨大なピーマンをいくつも収穫。肉詰めにしたら、肉が2倍増しのボリュームある一品になりました!ワクワク、ワナワナ、ホクホク。自分で育てる醍醐味です。Q.今の自分の研究にやりがいを感じていますか?A.とてもやりがいを感じています。博士後期課程に進学したのも、研究が面白いと思ったからです。全固体リチウム電池の実現に向けては、解決すべき課題がいくつか残っています。その中でも最大の課題である固体接触界面に関して、反応解析というアプローチから課題解決に取り組んでいます。その成果もあり、電池研究への貢献が期待される研究者に贈られる電池技術委員会賞を、学生のうちに受賞することができました。2019年に吉野彰先生がノーベル化学賞を受賞されたことから、リチウムイオン電池が無ければ現在のような便利な生活は成り立たなかったと言っても過言ではありません。全固体リチウム電池が実現すれば、未来をより良いものに変えることができると信じています。大学卒業後も研究所で電池研究を続ける予定で、世界的に有名な女性研究者になるのが夢です。Q.今の進路 (学科) に決めたきっかけを教えてください!A.幼少から、植物や昆虫など身近な生き物に興味を持っていました。中学生の時、「なぜサトイモの葉は水を水滴状に弾くのか?」と疑問に思い、自由研究の題材にしました。調べた結果、表面に特有の微細構造を有しており、さらに葉上で水滴を転がすことで汚れや虫を落とし、光合成能向上や病害予防に役立っていることも分かりました。また、高校生時代には社会問題の中でも「食糧危機」にアンテナが向いていました。そこで自分が学びたい学系は農学か理学だという方向性が見えてきました。社会問題の根本的な解決には「なぜ?」を深堀りする必要があると考え、自然の原理を追求する学問である理学を専攻することを決めました。平尾 菜有博士前期課程1年所属: 人間社会システム科学研究科   現代システム科学専攻 環境システム学分野佐々木 里那博士前期課程1年所属: 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻応用生命科学分野【研究内容】鉄道駅の高架化による景観変化の地域への影響について研究しています。交通渋滞等の問題から踏切箇所をなくし路線を高架化する事業があり、これは地域住民の利便性を考えるにあたって適切な開発だと考えます。しかし、この高架化によって広範囲にわたる路線、地域の顔ともなりえる鉄道駅周辺が個性のない画一的な風景になっていること、高架によって地域が分断されていることが課題となっています。そのため、私は鉄道の高架化による地域への影響について調査し、鉄道高架化のより良いあり方について明らかにしたいと考えています。【趣味】旅行と、友人と料理会を開くことにはまっています。現在ドイツに留学していることもあり、たまに旅行に行って楽しんでいます。最近は、オーストリアでスキーをしました。また寮生活をしていることもあって友人たちと料理会をすることも楽しみの1つです。【趣味】私の趣味はテニスです。高校生の頃からテニスを始め大好きになり、大学生活ではテニスサークルに所属し、テニススクールでアルバイトもしています。テニスをすることも見ることも好きで研究生活の息抜きになっています。Q.部活・サークルに所属していましたか?A.学部生の時に料理サークルに所属していました。活動では季節に合ったメニュー等をメンバーで料理して食べたり、学園祭の時期は出店の用意などを行いました。月1回ほどの活動でしたが、実家通いで自主的に料理することがあまりなかったので生活の中の良い刺激になりました。また、ゆるい関係で友達ができたりするので私にとって居心地が良かったです。大学で部活・サークルに入ることは絶対ではないけれど少しでも気になっているのなら入ってみたら良いと思います。高校や中学のような強いコミュニティがある部活だけでなく様々な団体があるので学内・学外ともに視野を向け、様々な人に出会って自分に適したコミュニティを見つけ友人を作るのは大学生活を充実させるきっかけになると思います。Q.もう1年あれば、またIRISの活動に参加したいと思いますか?A.私は来年度もIRISの活動に参加したいと思っています。私はIRISで小学生向けの科学実験教室の開催や、高校生の科学実験プログラムのアシスタントを通して、小学生や高校生に科学の楽しさを伝えながら、私自身も初心にかえることができ、改めて科学の面白さに気付く事が出来ました。科学実験教室の準備やIRISカフェなど、様々なIRISの活動を通して異分野の方とも交流できて、自分の視野が広がり、成長できたのではないかなと感じています。また企業研修ではダイバーシティについて学び、女性の活躍やLGBTQに対する企業の取り組みを知り、私も将来その取り組みに参加し、誰でも研究者として活躍できる世界を作りたいと思うきっかけを与えて頂きました。IRISの活動からこのような貴重な経験をすることができ、新たに自分のやりたい事も発見できたので本当に良かったと思っています。【研究内容】私は骨格筋の肥大について研究しています。骨格筋量の減少は運動機能障害や代謝疾患のリスクが高くなることから、日常の食事において骨格筋量の維持・増加に寄与する食品成分を摂取することは、これらの疾患を予防、改善するために重要です。大豆に含まれる大豆イソフラボンの一種であるダイゼインとその代謝物であるS-エクオールに注目し、それらの成分が筋肥大にどのような仕組みで関与しているのかを解明することを目的としています。Q1. 今の自分の研究にやりがいを 感じていますか?Q2. 今の学科に決めたのはいつ頃 ですか?Q3. 部活・サークルに所属してい ましたか?Q4. もう1年あるとすれば、また 活動に参加したいと思いますか?中学校以前3%高13%高221%未回答3%No10%未回答3%No8%高373%Yes100%Yes83%Yes89%

元のページ 

page 7

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です