IRIS活動報告集 2017年度
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2011年に17名でスタートしたIRISの活動も今年で7年目を迎え、これまでにのべ195名の理系女子大学院生がさまざまな形でサイエンスコミュニケーションを実践し、学びを深めてきました。現在では、大阪府内のみならず、関西圏の自治体、研究機関や企業からも派遣依頼をいただくようになり、発足当初の期待をはるかに超えて、IRISの存在が社会に求められていることを実感しています。研究を通じて自らの夢を実現するためにひたむきに努力し、輝く彼女たちの姿は、今後も活動に参加する小中高校生、受験生の未来を明るく照らし、勇気を与えることでしょう。大阪府立大学は、「未来協創イノベーションの実現」を目指して、これからもIRISの活動をサポートしてまいります。皆様方の変わらぬご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。IRISには第5期・第6期生として活動しました。初期と比べると人数も増え、人間社会システム科学研究科の学生も応募できるようになったのが6期からだったと記憶しています。現在は医薬品の品質管理の仕事を行っています。製品を出荷するためのチェックはもちろん、研究品に対する評価なども行っており、薬を創ることに携わっていると実感できることがやりがいです。自分の道を決めている人もそうでない人も、自分が好きなこと、あるいは少しでも面白いなって思うことがあるなら、大事にしてほしいと思います。そして、小さくてもいいので一歩踏み出して、行動してみてください。「どうなりたいのか」ということを意識すれば、遊びも学びも充実したものになるでしょう。石井 実大阪府立大学 理事(教育研究担当)副学長(教育研究・男女共同参画担当)研究推進本部長学術情報センター長木下 麻美浜理薬品工業株式会社大阪府立大学女性研究者支援センター〒599-8531 堺市中区学園町1番1号(中百舌鳥キャンパスB16棟) Tel・Fax (072)254-9856E-mail w-support@ao.osakafu-u.ac.jp URL http://genki.osakafu-u.ac.jp/IRIS編集委員大手 里奈 中嶋 優里発行:平成30年2月この活動報告集を作成する上で私が最も力を入れたのは、IRISメンバーの紹介ページです。IRISがどのような活動をしているのかも知ってもらいたいですが、その活動を通してのIRISメンバーの女性ロールモデルへと成長していく姿も、IRIS活動の一環として知ってもらいたいと思ったからです。自分自身が変わるきっかけがIRISにはあるということも伝えられたら嬉しいです。   (工)大手編集後記編集を通して自分が関わった活動以外にも触れることができたので、IRISの全体像を知る良い機会になりましたし、楽しみながら編集させていただきました。報告集には各活動の紹介のみではなく、IRISで活躍しているメンバーにスポットを当てたページもあります。それも含めてIRISについて多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。    (生)中嶋IRISヘのメッセージ私が学生だったころ、電気系学科には女子学生がほとんどいませんでした。ところが、現在、私の研究室では、女子学生の比率が半分に届こうとしており、優秀な成果を多様な学会で発表しています。IRISを通して彼女たちの活躍が世間に広く認知され、多くの理系女子学生を呼び込み、大阪府立大学の知名度を向上してくれることを願っています。工学研究科 電子物理工学分野 髙橋 和 准教授日頃のIRISでの活動、お疲れ様です。IRISでの活動を通じて、自身の研究成果などを伝える意義への気づきが感じられ、学会などでの発表に向けた意欲の向上をうれしく思っています。様々な分野の皆さんとの交流を通じて、専門分野を超えて視野が広まったことで、社会に出た後の活躍につながっていくことを期待しています。工学研究科 知能情報工学分野 本多 克宏 教授IRISに参加することに意義があるのではなく、参加しなければ気づかなかった自分に足りないものを見つけ出すことに意義があるのだと思います。 ”No challenge, no gain.”という意識で今後も自己研鑽を続けてください。IRISを通して成長した皆さんの卒業後のご活躍を楽しみにしています。生命環境科学研究科 応用生命科学分野 山地 亮一 教授研究室で自分のテーマの実験を行いつつ、IRISの活動も並行して行うことは簡単なことではないようですが、様々な分野の人と協力・協調しながら自分の研究や科学のおもしろさを伝える活動は研究室の中だけでは得られない貴重な経験です。戸惑うこともあるかもしれませんが色んな経験を積み重ねて、次の成長の糧として下さい。理学系研究科 光生体制御科学分野 竹田 恵美 准教授科学に女性も男性もありませんが、府大は女性の研究者がまだ少ないのが現状です。府大には女性に興味を持ってもらいにくい分野が多いのかもしれません。そんな中、IRISの活動を通じて女性研究者が増え、活躍し、科学に女性も男性もない、分野も関係ないということを示してもらえることを期待しています。これからも輝いてください。人間社会システム科学研究科 環境システム学分野 竹中 規訓 教授

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