IRIS活動報告集 2017年度
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わたしたちにとってのIRIS山本 南美 博士前期課程2年工学研究科電気・情報系専攻 知能情報工学分野丸本 萌 博士前期課程1年 理学系研究科生物科学専攻Nanosquare拠点研究所平田 梨佳子 博士前期課程1年 生命環境科学研究科応用生命科学専攻植物分子育種学研究グループ山﨑貴子 博士前期課程1年人間社会システム科学研究科現代システム科学専攻環境システム学分野【研究内容】購買履歴などのデータを似たもの同士のグループに分類し、各グループの特徴から新たな知識発見を可能とする分析手法の一種であるファジィ共クラスタリングにおいて、いずれのグループの特徴にも合わないデータ、すなわちノイズを自動で判別し、除去することにより、分類精度の向上を目指す研究を行っています。【研究内容】生物がからだを作るしくみについて研究しています。生物は細胞の集まりですが、その細胞ひとつひとつがどんなルールに従って動いていくのかを、数式にして解き明かそうとしています。将来的には、体外で臓器を作れるようにすることを目標としています。【研究内容】遺伝子の働きを調節するmicroRNAは、植物において病気や環境への応答に非常に重要な因子であるということが知られています。しかしmicroRNAが働くメカニズムには不明な点が多くあります。私はmicroRNA生成の分子機構を解き明かすことを目指しています。【研究内容】持続可能な社会に向けて、漁業資源のエネルギー効率的利用方法を研究しています。天然の魚介類は、海が育む恵みであり、資源の管理や海の生態系を守って漁業を行えば持続的に利用していくことが可能ですが、今日の日本の漁業では難しいのが実状です。人と海が共生していくために漁業資源をどう活かせるのか漁師さんにもお話を聞きながら取り組んでいます。理系女子の背中を押したいいろいろな「楽しい」とふれあって、自分の「好き」を再発見一歩踏み出す背中を押してくれたIRIS「伝わる」ことは力になる【趣 味】写真を撮ることが好きで、旅行の際は綺麗な景色を、また、サークルや研究室でのイベントでは周りの友達の写真を撮っています。よく家に帰って撮った写真を眺めながら、その一瞬一瞬の感動や想い出に浸っています。【趣 味】星を見ることが大好きで、高校・大学と天文部で活動していました。3年生の時に購入した望遠鏡を愛用しています。今でもたまに仲間と星を見に出かけますし、一般向けの観望会に参加して星空案内するのもとても楽しいです。【趣 味】私はピアノ部に所属しており、1日の実験を終えた後、演奏会に向けて部室でピアノの練習をしています。また、ラーメンが大好きで休みの日には時折ピアノ部のメンバーとラーメン屋を巡る「ラーメンツアー」を開催して楽しんでいます。【趣 味】猫と「だるまさんが転んだ」をよくしています。大学構内ではたくさんの猫が生活していて、彼らに出会うのが毎日の楽しみです。彼らの生活にお邪魔しないよう、気配を消すか気づかれるかの攻防を続けています。コツはしばらくじっとして猫が目をそらした瞬間に素早く動くことです。私は博士前期課程修了後の進路について悩んでいました。研究を続けたい一方、ライフイベントとの両立に対する大きな不安があったからです。IRISでは同じ理系女子大学院生の仲間とそういった不安を共有したり、研究者として活躍している女性と交流したりする機会があると知り、参加を決めました。関西科学塾では企業とアカデミア両方の女性研究者のお話を聴きました。サイエンス・キャンパスでは、実験に夢中になる子ども達を見て科学の魅力を再認しました。異分野のメンバーとの交流で研究への意欲が増し、活動を通して研究を続ける勇気ももらいました。今後は活動で得た経験を活かし、かつての自分のように女性だからという理由で一歩踏み出せない人の背中を押せるような人になりたいです。皆さんは、伝えたいけれど伝わらないもどかしい思いをしたことがありますか。私はどれだけ研究を行っても、相手が理解し伝わらなければ意味がないと感じた経験からIRISへ参加しました。IRISの活動で科学実験を子ども達と行いながら、上手くいかないときこそ、“なぜできないのか”、“どうしたらできるのか”を自分で考える機会になることを実感しました。実験が難しく苦労した分だけできたときの喜びや感動も大きく、科学のおもしろさが子ども達にしっかりと伝わり、そうして伝わった科学への関心が今後の学びの力になっていきます。ただ分かりやすく話すだけでなく、相手と実感や体験を共有してこそ伝わるということを意識しながら、自分の思いを伝えられる人に成長していきたいです。満足88%やや満足12%高校生の頃、理系女子の少なさを理由に進学について悩んだことがありましたが、理系に進学した今では毎日楽しく研究を行っています。活動を通して、同じ悩みを抱えている女の子の背中を押せたらと思い、IRISに参加しました。オープンキャンパスでの理系女子コーナーでは、まさしく理系を目指す女子高生から相談を受け、大学での生活や経験談など色々な話をしました。帰り際、「理系女子のイメージが良い意味で変わった!」と言ってもらえた時、彼女たちの選択の後押しができたことを嬉しく思うと同時に、私自身のこれまでの選択にも自信を持つことができました。今後も後輩たちのロールモデルとなれるよう、積極的に物事に取り組んでいきたいです。私は小さいころから科学館などで行われるイベントが大好きで、そこで科学が好きになりました。今の子ども達にも、私のように科学が好きになるきっかけを作ってあげたい、という思いでIRISに参加しました。イベントに参加してくれる子ども達はとてもクリエイティブで好奇心旺盛でしたし、IRISの仲間も幅広い分野から集まっていて個性豊か。IRISの活動を通して、こんなにたくさんの科学好きがいること、それぞれが「楽しい」と思う部分も様々だということに気づきました。そして私も、科学について学ぶことが好きだと改めて感じました。今後も自分の専門分野をしっかりと学び、たくさんの人とコミュニケーションをとって、もっとたくさんの「楽しい」を発見していきたいです。

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