IRIS活動報告集 2016年度
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〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1番1号(中百舌鳥キャンパスB16棟)Tel・Fax (072)254-9856E-mail w-support@ao.osakafu-u.ac.jp / URL http://genki.osakafu-u.ac.jp/大阪府立大学女性研究者支援センター私は当初文系を希望していましたが、小学生の頃から理科の実験が好きだったことと高校の生物の先生に感銘を受けたことから、理系進学を決意し、生命系の分野に進みました。IRISの活動では、子どもたちに科学の魅力を面白く、分かりやすく伝えることの難しさとやりがいを強く実感したと同時に、自分がなぜ今の道を進んでいるのかをより深く考えるきっかけにもなりました。将来は、楽しいと思えるものづくりを通して人々の暮らしに少しでも貢献したいと思っています。これから多くの可能性を秘めている皆さんには、ぜひ興味のあることにどんどん挑戦して多くの経験をしてほしいと思います。そして自分自身と向き合い、楽しいと思える分野や道に後悔なく進めることを願っています。(生)今西迷ったときは自分自身と向き合い、本当にやりたいことを考えてみよう! 私は、近年話題になっているPM2.5の主要な成分、多環芳香族炭化水素類について研究しています。環境物質を分析する研究室、いわゆる理系に所属しているのですが、実は文系出身です。 進路選択の際、自分が本当に興味のあることを考えた時に浮かんできたのは、小学校高学年で扱った環境問題の授業や自由研究での環境分析でした。そこで、文系、理系という従来の枠組みにとらわれない発想で、特に自然環境について学べる大学を探しました。文系出身で理系の研究室にいるので大変なこともありますが、憧れた道に進むことが出来た今、良い選択ができたと思っています。あまり理系・文系などをはじめとした「枠」に捉われすぎず、純粋に色んなことに興味を持ってみてください。意外なところから、将来の道が見えてくるかもしれません。(人)石田ひとつのことにあまりこだわりすぎず、色んなことに興味を持ってみて!異なる経験や価値観、考え方を持った人との出会いは、新たな発見や、自分自身の視野を広げることにつながります。私は5年間IRISの一員として活動に参加し、多くの理系女子大学院生(IRISメンバー)と出会いました。IRISメンバーとの交流により異分野の研究に接する機会が増え、研究に対する視野が広がったと感じています。また、子どもサイエンス・キャンパスでは、普段の研究生活では得られない貴重な経験ができました。子どもたちに科学の面白さを伝える立場としてイベントに携わってきましたが、子どもたちの科学に対する好奇心や探究心を直接肌で感じ刺激を受けました。IRISの活動を通じて、自分自身が成長できたと実感しています。理系を目指す女子学生の皆さんには、人との出会いを大切に、様々な経験をしてほしいと思います。(工)髙田人との出会いを大切に!!かけがえのない経験が人生の糧になるIRISでの5年間、理系女子の裾野拡大事業や、理系女性のキャリアを考える企画など、様々な活動に携わったことで、企画実施能力やファシリテーション能力、プレゼンテーション能力に自信がつき、自分の研究や学会発表に活かすことができました。また、大学院では自分の研究に偏りがちな生活になりますが、IRISでの活動は、自分と社会の接点となり、「社会から見える理系大学院生としての自分」を認識する貴重な機会になりました。研究には、興味と関心を持つことはもちろん、自分の研究の意義を認識して、自分の研究成果を世界に伝えることが必要です。理系を目指す中高生の皆さんには、自分と社会の接点を探りながら、自分の興味を突き詰めてほしいと思います。(生)堀内自分と社会の接点を探りながら、自分の興味を突き詰めてほしい子どもサイエンス・キャンパスでは、実験を通して科学に関心をもってもらいたい、できることならば不思議、面白いと感じた気持ちを持ち帰って育ててもらえるような企画をしたいと考えて取り組んできました。その中で、「伝える」ためには、相手に受け取ってもらうための相応の工夫がなければならないと強く意識するようになりました。社会に出てからも、IRISでの経験を活かしてたくさんの人に科学の魅力を伝えていきたいです。私自身、たくさんの偶然の積み重ねで大学院博士後期課程まで進学したり、IRISの活動に参加することになりました。これから進路を考える学生の皆さんには、経験してみて初めてわかることもあるので、難しく考える前にまずは一歩踏み出す勇気をもってほしいと思います。(理)西川まずは一歩を踏み出す勇気をもって*(工)工学研究科 (生)生命環境科学研究科 (理)理学系研究科 (人)人間社会システム科学研究科社会で活躍する先輩からメッセージIRISには発足当初から所属しており、名前も自分たちで決めました。初めてのことばかりで実験教室など、どう企画すればよいか模索しながらでしたが、皆と話し合いながら作り上げていくプロセスは楽しく、貴重な経験でした。現在は大阪府の農業をよりよくすることをめざし、病害虫から農産物を守るための研究を行っています。出口である生産現場と研究が近く、成果が活用されていると実感できることが何よりのやりがいです。幼い頃から植物が好きで、植物に関わる仕事ができればという思いは、何となくではありましたが持ち続けていました。これから自分の進む道を考える人たちは、好きなことを大切にしてください。諦めるのはいつでもできます。諦めなければ意外と叶っていたりするものです。地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 食の安全研究部 防除グループ 研究員 西村 幸芳IRIS編集委員大社綾乃 久間千早希/発行:平成29年2月理系を目指す中高生へのメッセージ

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