府大支援センター_ロールモデル集-2
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子ども時代から「先生」という職業に興味を持っていました。補欠合格を頂いた近畿大学九州工学部での1年間の大学生活では、「学ぶことは何か」、「教育とは何か」、「先生とは何か」等の教育に関する根本を知ることができ、一生忘れがたい貴重な時間となりました。大学の教員と学生の自由な発想のもとでの教育研究環境が私の性格に合っているかなと感じました。博士後期課程への進学を機に、近畿大学理工学部での大学教員就職を目標に、太田宏教授の指導のもとで研究を進めていました。そんな中、太田宏教授から研究室の助手の職を頂きました。 助手の仕事がスタートすると、自分の研究以外に卒業研究および修士論文の学生指導および演習授業の業務が加わり、大学院時代以上の継続的な努力と効率的な時間管理が必要となりました。研究面では、生産工程下での品質管理の研究分野に加え、複数業者からなるサプライチェーン、Eコマース環境下および使用済み製品の再資源化環境下における生産―物流―販売システムに対する最適運用方策に関する研究、そして関連業者の意思決定支援を行うためのアプリケーション開発に従事しています。教育面では、情報教育、C言語プログラミングや創成実験の演習講義を担当しています。また、学生研究指導では、学生1人平均週1回2時間のゼミを行い、研究議論を進めています。ゼミの中で学生の生活面での話を聞くようにしています。 小学校時代から邦楽・洋楽・クラシック音楽等を聴き音楽漬けで、作業空間の音響設計に興味を持っていました。高校3年生になり、文系か理系かの進路選択の際、音響設計学部への進学が専門的で狭き門であることを知り、当時の私の理系科目の成績では現役合格は厳しい状況でした。そんな中、「文理融合学科」と銘を打つ「経営工学科」の大学案内があり「経営学・経済学」+「工学的手法」+「人間工学」のイメージイラストの「人間工学」に目が止まり、音響設計に近いことができるかもと思い、「経営工学科」関連の大学を受験しました。しかし、大学受験準備不足で全て不合格となりました。ただ、近畿大学九州工学部経営工学科から補欠合格を頂き、近畿大学には転学部・転学科制度が設けられていたので、学部2年時に近畿大学理工学部経営工学科に編入しました。この試験面接官が偶然にも大阪府立大学工学部旧経営工学科から移られたばかりの久米靖文教授でした。久米靖文教授から大阪府立大学工学研究科旧経営工学分野への大学院進学を勧められました。合格する自信は持てませんでしたが、ダメもとでやれるだけやって院試に臨みました。予想通り院試の出来は満足できるものではなかったのですが、指導教員となる太田宏教授から私を受け入れるとの連絡が入りました。 大学院時代は太田宏教授への感謝の念を忘れず、猛勉強しました。研究面では興味をもった品質管理に焦点を絞り、高品質生産工程環境下での製品不良率の管理技法に関する研究を行っていました。趣味趣味趣味趣味20%20%20%20%0%仕事仕事仕事仕事仕事80%80%80%80%80% 現在独身で家族と暮らしています。家族の絶大なる協力のおかげで、就寝・通勤以外のほとんどの時間を仕事となる大学での教育研究活動や所属学会での業務に充てることができています。ただ、現在も続く自分への継続課題は、効率のよい時間管理です。仕事が片付き時間のとれる週末には、ライブや映画、演劇を鑑賞したり、実家が経営しているカフェでゆっくりと時間を過ごしたり、また実家の庭に植えている観葉植物を眺めたりして、次の平日に向けてリフレッシュしています。Personal HistoryWork Life Balance●●学生時代●社会人時代将来の目標・夢Dream●●社会人時代(2001~)●学生時代(~2001)2007~大阪府立大学助教2001~大阪府立大学助手~2001大阪府立大学博士後期課程修了~1998大阪府立大学博士前期課程修了~1996近畿大学卒業Message後輩へのメッセージ将来の夢に向かって日々真摯に努力を怠らず、あきらめずに頑張っていれば、必ず道は開けると思います。研究面では、数学や工学系理論の生産―物流―販売システムにおける解析や最適化への適用に関する研究を継続的・積極的に進めていくことです。教育面では、教育研究活動を通して学生の優秀な能力を引き出し活かすことで、学生を立派な技術者・社会人として世に送り出すことです。9

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