府大支援センター_ロールモデル集-2
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黒田 桂菜大阪府立大学大学院 工学研究科航空宇宙海洋系専攻海洋システム工学分野 博士後期課程 1999年3月 大阪府立生野高校 普通科卒業2003年3月 大阪府立大学 工学部 海洋システム工学科卒業2004年5月~2005年2月 ハワイ大学 自然エネルギー研究所 留学2006年3月 大阪府立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 海洋システム工学分野 博士前期課程修了【職歴】2006年4月~2010年2月 株式会社 栗本鐵工所 勤務Profile27らい」への乗船も叶い、自分の視野を大きく広げることができた研究生活でした。博士前期課程を卒業後、4年間働きましたが、学術的な仕事に関わりたいとの思いから、博士後期課程に戻ってきました。現在は、研究だけでなく、学内の異分野交流の活動等にも、積極的に参加しています。 小中学生の頃は、海外の本や映画が大好きで、海外に住む叔母の影響もあり、海外で働くことを夢見ていました。そのため、理系科目よりも英語が得意で、将来は外国語大学に行き、映画の翻訳に携わりたいと思っていました。高校生になっても英語は好きでしたが、歴史科目のように暗記しなくても、解くプロセスを身につけていれば何とかなる数学や物理の方が自分の性格に合っているように思い、理系に進みました。大学受験は、空や海などの自然に興味があったので、海洋システム工学科に進みました。 学部生時代は、勉強は最小限でバスケットボールや旅行、アルバイトに熱中する、ごく普通の大学生だったと思います。ただ、クラブを引退し将来を考える時期になり、自分がこれから何をしたいのか分からず、悩みました。 そんな時、学科の先生から海洋調査船「みらい」に乗って海のことを調べる研究について聞き、「みらい」に乗りたい一心で、その研究室に入りました。その後、研究室の先生に背中を押してもらい、長年の夢だった留学、そして「み 2011年6月19~23日まで、ハワイ州マウイ島で開催されたISOPEという海洋工学に関する国際会議に参加しました。年1回海洋工学に関わる研究者が世界中から集まる大きな国際会議で、修士課程の時にも発表した思い出のある国際会議です。リゾート地の雰囲気のおかげで、表彰制度の公開審査より緊張せずに発表できました。晩餐会では豪華な食事と共にリラックスしたひと時を過ごすことができ、次の研究活動に向けて十分英気を養うことができました。また、他国の研究者や学生との交流は国際会議での楽しみの一つであり、改めて学内・国内にとどまることなく、海外での交流をもっと活発に行っていきたいと思いました。子ども時代から大学入学まで大学生活国際学会に出席して研究のテーマである、海陸一体型物質循環システムの構築において、市民、自治体、企業そして研究者が一体となって取り組めるよう、各々の立場や研究分野をつなぐコーディネーターとして関わり、私たちの子どもや孫の世代が、より良い環境で生きていけることに繋がる研究や活動を行っていきたいと考えています。常にアンテナを張っていたおかげで、多くの出会いとチャンスに恵まれた大学生活を送ってこられたと思います。大切なことは、自分で限界を決めないこと、そして自分の心の声に素直に従い、行動する勇気を持つことだと思います。将来の目標・夢 Dream後輩へのメッセージ Message学内・国内にとどまることなく海外での交流を活発に行っていきたい。

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