府大支援センター_ロールモデル集-2
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家事・育家事・育家事・育家事・育家児児児児児25%25%25%25%その他その他その他その他他他他10%10%10%10%%仕事仕事仕事仕事事65%65%65%5%5% 結婚前は、大学病院のリハビリテーションセンターで理学療法士として勤務し、終電近くまで職場で勉強する生活を送っていました。在職中に結婚し、助手として大学で働き始めてまもなく、第1子を出産しました。産前に2週間、産後に4か月ほどの産休をとりましたが、研究者は休んでいる間は業績が0になってしまうので、長く休むことはできませんでした。 出産後、子どもを普通の保育所に預けることができず、職場の大学近くの保育園と契約し、保育時間に合わせて仕事をしていました。子どもが熱を出して呼び出されたときなどには、周りに迷惑をかけてまで働くことに気持ちが揺れることもありましたが、周囲の理解と協力のおかげで、研究生活を続けることができました。場合に応じて、私や夫の実家にお世話になったり、ファミリーサポートや一時保育を利用したりもしました。 医師の夫も子育てに協力的ではあるものの、やはり多忙なため、子育ては保育園に頼りっぱなしでした。研究と家事、子育てで目一杯なため、趣味に使える時間はほとんどありませんが、子どもがいることや女性であることを、仕事の言い訳にはしたくないと思っています。 学生時代の話の中にもありましたが、短大で免許取得した後は、大学病院で理学療法士として4年間勤務しました。 現場の技術者として働きながらも、毎日が勉強の日々で、帰宅が終電近くになることも少なくありませんでした。今でこそ女性の理学療法士が増えてきましたが、当時はほとんどが男性で、就職活動で不利を感じたこともありました。理学療法士として働くことは、感謝してもらえたり、目の前で体の機能が改善されることを実感できたりといったことが、やりがいにつながっていました。 技術職を退職して半年後に、大阪府立大学に統合される前の大阪府立看護大学医療技術短期大学部で助手になりました。それから現在に至るまで、大学名こそ変わりましたが、研究者(教員)として働き続けています。 その間に大学院の修士課程と博士課程を終了し、また、短大時代のつながりから、京都大学医学部保健学科でも非常勤講師をしています。 現在の研究テーマは、高齢者の歩行機能と介護予防です。歩行は生命予後の予測因子とされるほど、個人全体の機能を反映しています。弱くなる前駆症状が歩行にどのように現れるか、どのようなプログラムが歩行機能を維持出来るのか、疫学調査から介入研究まで行なっています。大阪府立大学という発信力のある大学で研究することに、責務とやりがいを感じています。 小学生の頃から、医療職に就きたいというぼんやりとした像は描いていました。祖父母の通院や入院、ガンで亡くなった親戚の存在がきっかけだったと思います。また、白衣の人へのあこがれや、ずっと働き続けたいという思いも、当時から持っていました。小学生の頃はソフトボール、高校では水泳に熱中し、楽しい学生生活を送っていましたが、小学生の頃からの思いは続いていて、進路を選ぶにあたって理系クラスに入りました。しかし、化学があまり得意でなかったため、大学受験では文理の科目が半分ずつの学科を受験し、心身障害学を学ぶことになりました。 大学では、小学校に上がる前の脳性マヒの子どもたちと接する経験をしましたが、そのときのある理学療法士との出会いが、その後の私の研究人生を方向づけることになりました。理学療法士として子どもの療育に関わりたいと思った私は、短大に入り直して理学療法士の免許をとりました。 それから、理学療法士として大学病院のリハビリテーションセンターに就職しましたが、その頃から理学療法を学べる大学院が増え始めたこともあって、現場で技術者として働くだけでなく、研究職にも興味を持ち始めました。4年間の勤務の後、大阪医科大学で研究生となり、その後は大阪府立看護大学で大学教員として研究を行いながら、修士課程と博士課程を修了しました。大学院では公衆衛生学教室に所属し、地域住民に対する疾病予防や介護予防の方法について学びました。Personal HistoryWork Life Balance●●学生時代●社会人時代将来の目標・夢DreamMessage後輩へのメッセージ自分は何を世の中に還元すべきかということを、いつも考えています。私の名前を聞いた人に「~の仕事をした人」と思ってもらえるような仕事を残したいと思っています。臨床でしっかり経験を積んで患者さんの変化を目の当たりにし、喜びや悲しみを経験した上で、学問的に研究したいことを見つけていってください。私は縁に恵まれてここまでくることができました。日頃から出会いを大切に。●社会人時代(1994~)●学生時代(~2009)~1994京都大学医療技術短期大学部卒業~2005滋賀医科大学修士課程修了~2009大阪医科大学大学院博士課程修了~1991筑波大学卒業1999~大阪府立看護大学医療技術短期大学部助手2003~大阪府立看護大学(現大阪府立大学)助手2006~大阪府立大学講師2009~大阪府立大学准教授1994~大阪医科大学附属病院技術職2000第1子出産21

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