府大支援センター_ロールモデル集-2
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家事・育家事・育家事・育家事・育育育児児児児児児30%30%30%30%%趣味趣味趣味趣味趣味趣趣趣味味味味5%5%5%5%5%55仕事仕事仕事仕事仕65%65%65%65%5%5 大学院を終えて大阪府立大学に着任する頃に結婚しました。同じ経済学の研究者と結婚したので、結婚前と結婚後で大きく変わったことはありませんでした。 結婚したものの、子どものことはまったく考えていませんでした。夫が東京で単身赴任をしたりと仕事が落ち着かなかったこともあり、とにかく研究一筋でした。とはいえ、体が鈍らないように二人でスポーツクラブに通っていました。大学関係以外の友人がたくさんでき、体も丈夫になりました。 2008年5月に妊娠がわかり、同年12月に出産しました。妊娠中はつわりがひどかったにもかかわらず、授業も研究もなんとかこなせました。正直、お腹に赤ちゃんがいることはわかっていましたが、あまり実感がわかず、無茶な生活をしていたと思います。 娘を出産して半年後に夫の就職が落ち着きました。将来への不安が少しなくなった一方で、私の平日の育児負担が多くなるという新たな不安が生じました。とはいえ、思いの外、娘との生活は女同志気楽で、楽しくやっています。 家事に関しては、なるべく軽減するためシンプル生活を心がけています。土日は夫が料理をしてくれます。家事は夫婦半々だと思います。 平日は私は研究、娘は保育園、土日は家族3人で過ごしています。日曜午前は、夫と娘はふたりで遊びに行き、私はスポーツクラブにいくという生活で、リフレッシュできています。 大学院生活を経て、大阪府立大学経済学部に専任講師として着任しました。非常勤講師の経験もなくいきなり教壇に立った私は、一回目の授業を開始後15分で話が続かなくなるという失態を犯してしまいました。それからはきちんと授業ができるように、授業ノートを2~3日かけてつくるという綿密な準備をして授業に臨みました。そのような経験をしたからか、現在ではなんとかこなしています。 経済学部の学生さんは熱心な学生もいますがそうでない学生もいます(笑)。少しでも経済学に興味をもってくれるように努めていますが、空回りすることも多いです。でも一方で素直な学生さんが多く、着任してから楽しい大学生活を送っています。 経済学部の研究環境はとてもいいです。経済学部の先生方や事務の方々に融通をきかせてもらっていると思っています。平成24年度から経済学部は現代システム学域になっていますが、この環境が変わらないのを祈るばかりです。保育園のお迎えで会議を早退しなくてはいけないことがあったり、懇親会に出られないことが多いのが気にかかることです。 研究に関しては、指導教官におんぶに抱っこだった私が独り立ちできるか心配でしたが、指導教官がうまく私を引き離してくれました。一方、大学院生だった頃に比べて授業など大学の仕事が増えることにより、論文が書けないことに不安を感じていました。そして、そのように迷いを持っていた頃から、夫と共同研究をするというスタンスをとりはじめました。経済理論に基づいて仮説を立てるのが得意な夫と、その仮説を実証分析する私でタッグを組み始めました。指導教官の力がほとんどなく(もちろん、助言やコメントはたくさんいただきました)論文が掲載されたときの感動は大学院生のとき以上でした。 専門分野は、大阪府立大学に着任してからは一貫して家族の経済学(社会保障制度や労働市場と家族の貯蓄行動・就業行動の関係)に関心を持って研究を進めています。 父が経済学系の大学教員だったので、研究者の生活は見慣れていました。父は本当に研究・教育が大好きで、好きな仕事ができることをうらやましく感じていました。 子どものころからアンケート調査が大好きでした。購読していた雑誌のアンケート調査の結果を見て、どうして○○という質問をしないのか、とか、どうしてこういう人に聞かないか、この解釈には無理があるだろう、などと毎日考えていました。 高校で好きな科目は英語、数学、社会でした。高校3年の時のクラスは理系クラス(男子32人、女子8人)で、その時の女子の友人たちとは今でもとても仲良しです。 理系の大学を目指していました。しかし、理科が苦手だったことからセンター試験で思っていたほど点数が取れず、文転することを決めました。経済学だったら自分の得意科目を生かせるかなと思ったのがきっかけです。 大学1~2年は恥ずかしながら、人生で一番勉強しませんでした。サークル活動をしたり、友達と遊んでいる毎日でした。 大学院に行こうと本格的に考えたのは大学3年生のときです。女性教官から統計を学んだのがきっかけでした。当時、関東の大学を考えていましたが、所属大学の先生の勧めで大阪大学大学院経済学研究科に行くことに決めました。 大学院に入学したとき、大学院ではここまで勉強しなくてはいけないのかと驚きました。大学院拡充で学生が増えた最初の年でコア科目と呼ばれる必修科目(ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学)の勉強に必死でした。 大学院では指導教官に恵まれました。「経済学者は論文を書いてこそ存在する意味がある」という考えのもとで、英語で論文を書くことをひたすら学びました。Personal HistoryWork Life Balance●●学生時代●社会人時代将来の目標・夢Dream昔は女性の経済学の研究者は少なかったのですが、最近は増えてきていると思います。有志による「女性経済学研究者の女子会」が立ち上げられるなど、サポートの芽も芽生えてきています。経済学の研究者は自分で時間を管理できることが多いので結婚・育児との両立は可能と思います。もし興味のある分野があるならばぜひがんばってめざしてみてください!まだまだ勉強不足のことも多く、知識をどんどん吸収したいです。まだまだ研究したいことがたくさんあります。自己満足に終わらず世の中の人に役立つような研究をしたいです。家族について夫婦お互いの仕事が落ち着き、定住の地を探したいです。娘が大きくなったら、どのような道に進むのか今から楽しみです。本人は、「お母さんと同じ(保育園の)先生になりたい」と言っています(笑)。●社会人時代(2003~)●学生時代(~2003)2006~大阪府立大学助教授2007~大阪府立大学准教授2003~大阪府立大学経済学部専任講師~2000大阪大学大学院博士前期課程修了~2003大阪大学大学院博士後期課程修了~1998小樽商科大学卒業2008第1子出産2003結婚Message後輩へのメッセージ17

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