府大支援センター_ロールモデル集-2
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家事・育家事・育家事・育家事・育家事育児児児児45%45%45%45%5%その他その他その他その他の他他15%15%15%15%%仕事仕事仕事仕事仕事事40%40%40%40%40%4 これまでバランスというものを意識したことはありません。自分がやりたいことや、やらねばならないことをその時々にやるという生活をしています。独身時代の生活は、やりたいことで埋め尽くされていました。しかし結婚後は、家事等、やらねばならないことに費やす時間を作る努力をしていました。それでも出産前までは、やりたいことをする時間があったのですが、出産してからは自分のことをする暇がないこともよくあります。今はまだ、子育ての合間に仕事、という日々ですが、育児が落ち着いたら趣味の時間を作りたいと思っています。 私は出産してまだ半年も経っていませんが、自分のペースで仕事に復帰させてもらっています。仕事と育児を両立できるかどうかは、家庭と職場の環境次第だと思います。私の場合、私や夫の母親達が快く子どもを預かってくれ、夫も育児に参加してくれます。また職場においても、研究室の教授、准教授ともにとても理解があり、産後の職場復帰をしやすい環境を整えていただいています。独身時代や出産前には気付かなかったことですが、女性が育児をしなければならないが仕事もしたいと思うと、自分の努力だけでは実現不可であることが分かりました。周りの理解と協力があってこそ、子育てをしていても仕事を続けることができるのだと感謝をしつつ、今は周囲の好意に思いっきり甘えています。 大学院修了後、やはりまだ研究を堪能しきれず、東京都神経科学総合研究所(現・東京都医学総合研究所)で神経科学の研究に打ち込みました。研究所での研究生活は厳しく、朝から終電まで働き、家では寝るだけの毎日でした。結婚してからも起きている時間のほとんどが仕事で、休日は溜まった家事に追われていました。今のところ、私の人生の中で最も大変だった時期がこの研究所勤務時代だと思います。しかし、好きな研究を仕事としており、私と同様に研究者である夫の理解と協力があったのでやっていけたものの、心身ともに余裕はありませんでした。そこで、一度気持ちを切り替えるためにも転職を決意し、動物病院へ勤務することにしました。研究所には客員研究員として籍を置き、論文を書きながらの病院勤務だったのですが、研究とは全く違う環境で時間にも気持ちにもゆとりができ、これまでの仕事に対する自分の考え方を改める良い機会になりました。この時、臨床を学びながらも、やはり基礎学問の研究を続けたいという思いも生まれ、運良く現職に就くことができました。 自分の身を色々な所に置くことは、考え方にバリエーションを生み出し、自分自身を成長させることにつながるのではないかと思います。動物病院での経験が、現在の仕事で役立つ時もありますし、研究経験が病院業務で有効活用できたこともありました。今後もこの経験を生かして、楽しく仕事ができればと思っています。 子どもの頃から絵を描くのが好きで、祖父が画家だったこともあり、将来は画家になりたいという思いがありました。その一方で理科が得意だったので、何か理系職に就きたいと考えていましたが、どうせならヒトの役に立つ医者がいいなと思っていました。高校生で進路を決める際、画家で食べていくことができるほどの才能は、当然のことながら無いと分かっていましたので、医学部を目指すことにしました。しかしそんな時、飼っていた犬が病死したことがきっかけで獣医師という職を知り、医師ではなく獣医師になることを決意して獣医学科に進学しました。 大学の研究室配属の際、卒業後は臨床獣医師を希望していながら、臨床系研究室ではなく基礎獣医学である解剖学の研究室を選択しました。その理由は、大学に入学してすぐに出会った骨格標本の美しさや、形態の合理性に惹かれていたことからです。いずれ動物病院に勤務するのであれば、嫌でも臨床は学ぶことになります。基礎学問は今しかできないという思いもありました。この時は大学院に進もうなどということは全く頭にありませんでした。しかし、やればやるほど、解剖学は生物学にもかかわらず、芸術的な面をもっている学問であると実感し、解剖学をもう少しだけ続けたい、と考えて大学院進学を決めました。この時も将来研究者になろうとは考えておらず、大学院で解剖学を堪能したら、その後は動物病院に勤務するつもりでした。Personal HistoryWork Life Balance●●学生時代●社会人時代将来の目標・夢DreamMessage後輩へのメッセージ「社会に貢献できる研究成果を…」と言えれば格好がいいのかもしれません。しかし、私が研究を続けている原動力は “興味と疑問”です。興味が尽きるまで、疑問が解決できるまで研究を続けることが目標です。プライベートでは、夫と息子と3人で、趣味のバイクで世界中をスケッチして回りたいなと思っています。人生は一度きり、その瞬間は二度と取り戻せません。過去を振り返って「やっておけばよかった」と後悔するくらいであれば、失敗をしてもいいからやってやる、という意気込みで挑戦し続けることが充実した人生を送る第一歩だと思います。●社会人時代(2005~)●学生時代(~2005)2008~(財)東京都医学研究機構東京都神経科学総合研究所客員研究員2005~(財)東京都医学研究機構東京都神経科学総合研究所流動研究員~2005東京大学大学院修了~2001日本大学卒業2008~動物病院(大阪市内)2009~大阪府立大学助教2011第1子出産2006結婚11

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