IRIS活動報告2012学生版
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9漠然としていますが、理系と文系の間のちょうど真ん中を行く人になりたいと思います。現代の環境問題の解決のためには、現状を把握することももちろん重要ですが、過去から環境がどう変化してきたかを総合的に知る必要があると思います。そのために理系だけではなく、文系的な手法や考え方も取り入れて、取り組んでいきたいと考えています。学生時代について将来の夢・目標理系女子が増えているそうですが、私が研究生活で接触したのは、ほぼ男の人でした。もしかして、私も男かもしれないと錯覚し始め、これではいけないと思いIRISに参加しました。いろんな分野で頑張っている女性研究者と接することができ、良い刺激になりました。IRISの感想時間や能力が足りないと感じて諦めることがあるかもしれませんが、やりたいと思った時がやり時だと思います。貪欲にいきましょう。後輩へのメッセージ史料文献中の紅葉時期の記録に基づいた、京都の10月平均気温の推定をしています。2005年3月私立神戸海星女子学院高等学校卒業2010年3月大阪府立大学 生命環境科学部 緑地環境科学科卒業▪谷 彩夏 TANI AYAKA生命環境科学研究科 緑地環境科学専攻 緑地環境科学分野博士前期課程2年私が育った尼崎は、大気汚染など公害関連のニュースで取り上げられることが多く、小学生の頃から環境問題に関心がありました。そこで、大学では環境問題を解決するための知識を得たいと思ったのですが、果たして環境を学ぶには理系がいいのか文系がいいのか、わかりませんでした。地理が得意で、数学が大の苦手の私としては、文系に進む方が受験はすんなり行くだろうと思いましたが、苦手意識を持ったまま選択してしまうと、理系的な考え方が永遠に死角になるだろうと思い、あえて理系の道を選択しました。大学に入ってしまったら、苦手な数学からは解放されましたし、文系学部の授業もたくさん受講し、自由に学ぶ事ができました。研究室に配属されると、先輩後輩はもちろん、学会を通じて他大学の人たちなど、いろんな人と交流する機会が増えました。また、理系というと実験が大変で不健康そうな印象を持たれますが、私の研究テーマは文献調査が主でしたので、それほどでもありませんでした。

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