IRIS活動報告2012学生版
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6「自ら物を創りたい!」という強い思いから、工学部に進みました。小さい頃は、お菓子の箱など身近な物で工作するのが好きでした。その後、小1の頃、初めて触れたコンピュータの何でもできる楽しさに、魅了されていきました。実は科目としては、ずっと国語が一番好きでした。高校の理系科目に対しては、興味はあるけれど、やっていけるのか不安を感じ続けていたのですが、自ら物を創りたいという思いを貫いて、コンピュータで物を創り出せる今の学科に進みました。情報系は、プログラミング技術とパソコンさえあれば、頭の中にあるアイデアを世界最先端のレベルで具現化できるという、他の分野では考えられない魅力があり、良い選択をしたと思っています。現在の研究テーマの基盤はもちろん工学ですが、言語学、心理学など他分野とも関連が深く、私の文系学問に対する知識欲も十分に満たしてくれています。研究室に配属されてからは、研究室内で地道にプログラムをして論文を書き、国内・国際学会などで成果を発表して、と静と動を行き来する、慌ただしい毎日です。学内外の友達はもちろん、今では、研究を通じて様々な場所で出会う人が増えていくことが、私の研究生活のエネルギーの源になっています。研究テーマを通して、人の心を温かくする創り手の一人になることです。また、研究者と技術者とユーザーを繋ぐ人になりたいと思っています。そのため、博士後期課程に進学し、研究を進めながら、アカデミックな場所も社会も実際に自分の目でたくさん見たいと思っています。情報の氾濫により悪いイメージを持たれることもありますが、私は、コンピュータは誰もが夢を形にできる、素敵な道具だと信じています。そして、その向こうには、きちんと情と心を持った人がいます。たった一台でも、アイデアを形にすることができます。その魅力を自分のソフトウェアを通して、子どもたちに伝えられたらと願っています。また、私自身が子ども時代から、よく悩んでぶつかって転んで、けれども、たくさんの温かな人達との出会いによって、今歩むことができているので、昔の私のような誰かに、焦らなくても大丈夫だよ、強く想って歩んでいれば、きっと道は開けるよ、と勇気付けられる人になることが目標です。こんなに身近に理系の各方面で頑張っている女の子がいるんだ!という刺激と勇気をもらいました。また、お互いの専門分野や得意を活かして企画・実施でき、研究生活に元気と華やぎを添えてくれる貴重な場です。学生時代について将来の夢・目標IRISの感想あなたであること、「これ面白いな」っていうワクワクを忘れないで下さい。捉われず、自分自身で会って見て考えて、恐れず進んでみて下さい。多くを持たなくとも、まっすぐな想いは、あらゆるものを動かす力があります。後輩へのメッセージ共通の絵を題材にユーザとコンピュータ間で対話できるシステムの実現を目指しています。教育・医療などに応用できる可能性があります。2006年3月京都市立西京高等学校エンタープライジング科自然科学系コース卒業2010年3月大阪府立大学 工学部 知能情報工学科卒業▪上野 未貴 UENO MIKI工学研究科 電気・情報系専攻 知能情報工学分野博士前期課程2年

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