元気!活き生き 大坂府立大学ロールモデル集
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子どもの頃は、パズルや動物の図鑑、電車(特に新幹線)、甘いものが好きでした。将来の夢は小学校の先生や、国連で働きたい等、色々ありました。海外で現地の人と仕事をしている父親を見ていて,英語を使って仕事をするようになる事が普通だと思っていました。中学受験は、友人が受験することに影響を受けた事が、きっかけです。中高一貫校で進学校だったので、皆がすごく勉強していました。皆が、大学に合格するという同じ方向を向いていました。その為、「みんなで頑張ろう!」と団結力がありました。中学、高校とクラシックギター部に所属して,毎日のように練習をし、毎年、全国大会に出ていました。全国大会のギター部門で2位になった事もあります。当時は、部活も勉強も全力投球でした。進路を意識したのは中学3年生の時です。英語が好きで、国語が苦手、理科が得意で、数学がまあまあだった事と、父親が技術者で、「お父さんと同じように、モノを作りたいな」と思って、理系に進みました。 大学は、東京は遠いので、実家の広島からそこまで遠くない関西で探していました。成績を考えて、大阪大学を選びました。大学入学後のコース分けで、興味のあるコースが複数あり、飛び級制度があった基礎工学部システム科学科を選択しました。大学院への進学は、博士後期課程に行きたかったので、「早いうちから行ったほうが良いかな」と思って飛び級しました。大学院では、画像に何が写っているかを認識することに興味があったので、その研究をしている研究室を選びました。飛び級をした事もあって、博士前期課程は非常に忙しくて大変でした。博士後期課程の時は、研究室で後期課程の学生は私しかおらず、研究だけでなく研究室の後輩指導や運営も行っていました。 博士後期課程の時に、日本学術振興会特別研究員になりました。学位を取った後、早いうちに1回、海外で研究してみたかったので、優秀若手研究者海外派遣事業に応募し、イギリスのオックスフォード大学に行きました。優秀でモチベーションの高い学生が多く、研究室の雰囲気が非常に良かったです。イギリスでは、シェアハウスが普通だったので、家でも英語を話します。最初の3か月間は、英語でコミュニケーションを取るのが難しかったです。3か月経過した頃から慣れてきて、話ができるようになりました。 朝9時半頃に研究室に行くと、大体一番乗りでした。必ず朝10時から、皆でお茶に行き、研究の話をしたり、ワールドカップの話をしたり、家族の話をしたり、ニュースの話をしていました。その後、1時間仕事をして、昼食を取り、昼食後から3時までは仕事をし、また3時から個々でお茶に行きます。家に帰るのは、7時位でした。当時の研究は監視カメラの顔認識の研究をしていました。 イギリスにいる時に、大阪府立大学で教員の公募があり、応募しました。今は、画像や動画像を用いた顔認識、行動認識の研究を行っています。顔認識は、1,000万画像データーベースから1秒間で顔画像を高速に照合する技術を研究、開発しています。また、行動認識は、一人暮らしの高齢者の見守りを目的としたシステムの作成に向け、高齢者の1日の行動を把握する為の行動認識の研究を行っています。研究以外でも講義や学会発表、学会での仕事、研究室のスケジュール管理、サーバー管理等、色々な仕事があります。 趣味は、クラッシックギターを弾いたり、お菓子を作ったり、編み物をしたり、美術館に行ったり、プロ野球の広島カープを応援したりすることです。イギリスに居た時に家主さんに勧められて以来、週に1度以上はジムで体を動かすようにしています。 現在は、就職したばかりで慣れていない事も多く、仕事に大半の時間を割かれています。なかなかバランスを取るのは難しいですね。帰りも結構遅くなっています。若いうちしか、そういう働き方は出来ないと思っています。 研究者になると、自分の能力次第で、やりたいことができたり、できなかったりします。誰かのせいに出来ないような、自力でやらなければならない状況から、「頑張らなきゃ!」という感じになります。そういう風に自分の力で切り開く事が、すごくいいかなと思いますね。仕事に関して、女性だからといって苦労した事はないです。やりたい事をやろうと思えば、不自由なくできます。 ワークライフバランスは、同じ分野で研究している女性研究者や、学生時代の研究室の先輩をお手本にしています。家事10%趣味10%仕事80%Personal HistoryWork Life Balanceこれから女性の研究者を増やす為に環境を整える等、協力できる事があればやっていきたいと思いますので、研究者になる事を考えてみて下さい。自分が作ったものが、人の役に立ったらいいなと思っています。具体的にものを作って、「いいよね」と思われるような事を、1つ位はしたいなと思っています。その他にも、母親になりたいですね。将来の目標・夢Dream後輩へのメッセージMessage◦学生時代◦社会人時代◦学生時代(〜2010)◦社会人時代(2009〜)2011〜大阪府立大学助教2009〜日本学術振興会特別研究員(DC2)2010〜日本学術振興会特別研究員(PD)オックスフォード大学客員研究員〜2005大阪大学(飛び級の為)中退退学〜2010大阪大学大学院修了9

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