元気!活き生き 大坂府立大学ロールモデル集
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子どもの頃は正義感の強い、活発な子でした。将来は体育の教師になりたかったです。理系を選択したのは高校2年生のクラス分けの時でした。母が看護師だった事もあり、国立呉病院看護専門学校に進学しました。卒業後は、保健師の資格がとれる広島県立看護専門学校公衆衛生看護学科に進学しました。香川大学に進学するまでは保健師、看護師として勤めていました。看護師時代はすごく忙しく、なぜこんなにも忙しいのかを考えてみたら、申し送りの為の記録に時間をかけていることがわかりました。この頃にパソコンが普及し始めたので、「これは看護に使えるのではないか」と思い、6月で仕事を辞めて、7月から新たに教科書を買って受験勉強を始めました。結婚も決まっていたので、香川の大学を選びました。 大学に入学後、1年生の時に結婚し、2年生に上がる前に出産しました。1年間の休学(育休)を経て大学を卒業後、香川大学の大学院に進学しました。この頃、夫が博士号を取るために単身赴任をしたので、私は香川で学生をしながら子育てをしていました。香川大学大学院を卒業後、神戸市看護大学に助手で就職しました。この頃に夫が学位を取り、岡山県の大学病院に就職したので、一緒に岡山に住み、新幹線で神戸まで通勤していました。その後、岡山理科大学大学院工学研究科の博士後期課程に進学しました。 岡山県にある大学の看護系学部で基礎看護科目のTAをし、その後、産業医科大学に助教授として勤務しました。神戸市看護大学で働いていた時の助教授が、産業医科大学に教授としていらっしゃったので、その縁もあってお世話になりました。産業医科大学では産業保健学部で産業保健師を養成していました。その後大阪府立看護大学で、看護情報学に携わる機会をいただき、家族と一緒に暮らすことができるようになりました。平成17年に大阪府立大学と統合し、工学部や他学部の先生方との交流も広がり、学内情報教育の強化の方針のもと、現所属に異動となりました。 現在は、「看護、医療における情報システム支援、e-ラーニング、教育工学」を研究しています。看護のケアの方法をe-ラーニングで学ぶ研究です。看護教育を教えていく為に、どのようにコンピュータや情報システム・ネットワークを使って、より良く学習できるようにするかを研究していくという、学習科学のようなものです。人の学習をどういう風に進めていくか、また教員がどうすれば良い教育ができるのかを、看護の分野で行っています。この他、医療や看護の情報化により、電子カルテや看護システムが導入されています。医療職の働きやすい、患者さん達にとっても安全安心なシステムについて研究しています。 ライフワークとして、「看護の魅せる化」を考えています。看護が何をしているかをPRし、その目指すものを多くの人に伝えていきたいと思っています。 結婚する前は、保健師や看護師という職業柄、時間で区切られて働いていたので、意識せずに、自然とバランスが取れていました。よく働き、よく遊ぶといったものでした。 香川大学在籍中に結婚し、1人目を出産しました。岡山大学大学院在学中に2人目を出産しました。学生だったこともあり、時間の融通が利いたので助かりました。学校にいる間は、大学の近くの保育園に子どもを預けていました。どうしてもダメな時は、実家の母や夫の母が来てくれました。先生や友人にも大変お世話になりました。おかげで学業と家事・育児の両立ができました。 産業医科大学に勤務している時は、上の子は中学受験があるので夫と大阪で暮らしてもらい、下の子どもを連れて福岡に住んでいました。福岡で暮らしていた時は一人で保育園への送り迎え、仕事が終わらない時は、家で仕事をして、ということを繰り返していました。また、2週間に1回は大阪と福岡を新幹線で往復する生活を2年間続けました。その頃、病気で倒れたこともあり、今は、夜にしっかり眠るようにしています。 育児・家事・仕事の優先順位については、子どもが小さい時は、「子ども・家事・仕事」でしたが、子どもに手がかからなくなった現在、仕事優先の生活になっているので、家族と過ごす時間や自分の時間を取りたいと思っています。家事・育児15%その他5%仕事80%Personal History◦学生時代(〜2001)◦社会人時代(1985〜)◦学生時代◦社会人時代Work Life Balance〜1994香川大学卒業1985〜広島県豊田郡川尻町役場1996〜神戸市看護大学助手2004〜大阪府立看護大学准教授2008〜大阪府立大学教授1986〜国立呉病院〜1996香川大学大学院修了〜2001岡山理科大学大学院博士後期課程修了信じれば道は必ず開ける。道は、開こうと思わないと開けないです。看護職として生涯現役で、世の中のお役にたちたいです。将来の目標・夢Dream後輩へのメッセージMessage1989結婚1990第1子出産1999第2子出産19

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