元気!活き生き 大坂府立大学ロールモデル集
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理系を選択したのは高校1年生の頃で、小学校から国語や社会よりも算数が好きだったからです。父が理系の大学教員だったこともあり、大学に連れて行ってもらっていたので、大学や研究が身近なものに感じていました。理科の中でも、物理の力学や運動方程式をたてる事が好きだったことや、目に見えるものがよかったので、工学部の機械システム工学科を専攻しました。高校時代は生徒会とESS、弦楽合奏団のバイオリンをやっていました。勉強時間は朝30分ほど早く登校して勉強し、クラブが終わると塾に行って自習室で勉強していました。家ではあまり勉強ができないタイプなので、自習室に行くようにしていました。 大学時代は、英語ディベートに力を入れていました。朝7時半から夜19時までの間に1日3回、合計4時間以上ディベートの練習をしていました。大学院入試の勉強は、時間を取ると決めていたので、ディベートの練習と勉強に優先順位をつけて行っていました。大学院時代は、ディベート部を立ち上げて、国際大会を目標に練習をしていました。様々な国の学生と白熱した議論を交わしました。大学院では、文系に入っているようなネゴシエーションやアントレプレナーシップなどの講義もたくさんあり、学ぶことができました。それらの講義では、グループワークを行ったりして、すごく忙しいけれど、楽しかったです。 博士後期課程の時に日本学術振興会特別研究員(DC1)になり、朝8時から夜24時まで研究する生活をしていました。今では考えられないですが、それが普通でした。根性ですね。実験装置も自分で作る必要があり、実験がうまくいかない時もありました。実験がうまくいくのは一瞬で、その一瞬がうれしかったです。博士号が取れる見込みが出た頃に、募集を見て大阪府立大学の教員に応募しました。 大学教員の仕事は、研究と教育と言われています。研究は、「人と親和性を有するパーソナルモビリティの運動と制御」で、物理的・心理的に人との親和性を大事にした、利便性が高く、環境にも優しく、お年寄りの方にも良い、コンパクトで、快適なパーソナルモビリティを作ろうとしています。研究以外の仕事としては、授業を行ったり、学外での委員をしたりしています。また、自分だけができて、大阪府立大学でできることをやりたいと思い、「堺市・大阪府立大学産学官連携人材育成等事業」に応募して、社会人対象の英語ディベート研修会を毎月開催しています。英語ディベートは、英語、論理的思考、幅広い知識が身に付くのでお勧めです。 大学院時代は、家から学校まで5分のところに住んでいて、交通の便が良かったです。家事は週末にまとめて行っていました。学内で夜に会合が良く行われていましたので、そこで食べて帰ることも多かったです。 家事は最小限でしたね。大阪府立大学に就職してすぐに結婚をしたのですが、土日に学校に来ることもあります。最近は、家でも仕事ができるようになりましたが、資料が学校にあるので、持ち帰られないものは学校でやるようにしています。家事は、主人と分担しています。ご飯は私で、洗い物は主人という分担の仕方をしています。最初の頃に話し合って、お互いに協力し合っています。結婚後1年で出産しました。産休は16週間取りました。私は早く研究に戻りたかったので早く戻りましたが、体調に合わせて、仕事に戻ったら良いと思います。子どもがいると、何事も時間通りにいかないので、臨機応変にしています。保育園を利用する以外にも、研究支援員をつけてもらったり、主人が子どもをお風呂に入れてくれたり、実家の協力、研究室の先生たちの理解と協力があります。仕事と家事を両立するためには、職場の近くに住むことも大事です。裁量労働制の為、昼休みや授業以外の時間に、子どもを病院に連れて行ったりすることができます。何事もうまくいくようにするにはどうすればよいか、上手に切り替えるにはどうすればよいか、常に試行錯誤するようにしています。できるだけプラスに考えるようにしていて、「家事は運動!」と、家事も体力をつける運動の時間と考えています。なんでも一石二鳥と考えているほうが、精神的にも良いです。趣味5%その他(睡眠,通勤等)30%家事・育児25%仕事40%Personal History努力が大事です。根性をもって欲しいと思います。時間はかかるかもしれないけれど、いつか報われるので、努力を大事にして下さい。研究、教育を通し、社会をよりよくしていきたいです。そのためにも、様々な面でさらなるスキルアップに努めたいと思います。2011出産2010結婚◦学生時代(〜2010)◦社会人時代(2007〜)◦学生時代◦社会人時代将来の目標・夢Dream後輩へのメッセージMessageWork Life Balance2007〜日本学術振興会特別研究員(DC1)〜2004大阪府立大学(飛び級の為)中途退学〜2005大阪府立大学大学院博士前期課程中途退学〜2010東京大学大学院博士課程 修了〜2007東京大学大学院修士課程 修了2010〜大阪府立大学助教17

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