生命環境科学域 理学類/大学院理学研究科 2019
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教員インタビュー・進路 卒業生は、その過半数が大学院に進学しています。大学院理学系研究科博士前期課程で学んだ学生の多くはその専門的な知識・経験を活かして食品、製薬、化粧品、システム開発といったさまざまな業種へ就職しており、更に研究活動に邁進したい学生は博士後期課程へと進学しています。(平成28年度) 味の素冷凍食品、アズワン、京セラメディカル、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン、コカ・コーライーストジャパン、佐藤製薬、サノフィ、シスメックス、積水メディカル、東洋製罐、ノボ ノルデイスク ファーマ、ファーマフーズ、フマキラー、丸大食品、ミツカン、モアコスメテイックス、和歌山市役所(五十音順)(平成29年度) アース製薬株式会社、アイコン・ジャパン、大原薬品工業、京進、クオルテック、クラブコスメチックス、呉竹、JA西日本くみあい飼料、シスメックス、島津製作所、シミック、新日本科学PPD、全星薬品工業、高砂香料工業、千代田テクノル、テクノスジャパン、東芝メディカルシステムズ、中野製薬、日本盛、日本山村硝子、深田工業、フルタ製菓、丸和バイオケミカル、明星工業、桃谷順天館、雪印メグミルク、リニカル(五十音順)26授業担当科目は何ですか?「環境応答制御論」です。「生化学IV」「生物系機器分析学」のそれぞれ一部も担当しています。どんなところに生物科学の面白さを感じますか?生物は大きさ、形態、生活様式など多様性に富んでいます。一方で、細胞からなり、遺伝情報をDNAが担うなど、普遍性のあることも明らかです。この相反する多様性と普遍性を理解しようとするところに、生物科学の面白さを感じます。先生の研究内容について教えてください。大気汚染物質などの環境汚染物質や放射線、紫外線といった環境因子が生物・人体にどう影響するかを、DNA損傷から突然変異、発がん、内分泌かく乱といった観点から、分子レベルで研究しています。生物はさまざまな有害因子に実にうまく対応して生きています。そのしくみがどのようなものか、また、しくみが破綻したときには何が起こるのかを調べています。その研究は社会のどのような課題の解決に役立つのですか?環境汚染の解決に役立ちます。例えば、大気汚染物質はどうやってがんをつくるのか、そうした問いに答えるための基礎的な研究では、結果がでると国際学術誌に発表します。世界中で発表される学術論文が、環境基準や規制値を設ける際の科学的根拠となっています。最後に本課程を目指す学生さんへのメッセージをお願いします。今後、生物学がますます発展していくことは自明です。また今日では生物学は医学や工学を始め幅広い応用分野をもち、産業界との結びつきも極めて強固です。本学の生物科学課程では、生命現象を分子反応としてとらえる生化学・分子生物学、細胞や組織の機能から解明する細胞生物学・生理学、個体や集団の相互作用から調べる行動学・生態学まで幅広く学ぶことができ、生物科学の優れた専門家を育成するプログラムが整っています。是非私たちと一緒に生物科学を勉強しましょう。(生物科学課程・准教授)

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