CAMPUS GUIDE 2018
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理学類 School of Science数理科学課程(平成30年度新設)数理科学とは、数学とその応用を学ぶ学問です。数学といえば、微積分の計算や、方程式の解法などが思い浮かぶでしょう。しかし、雪の結晶、森の生物の動態、電子投票システムの設計、金融派生商品の価格付けなど、我々が住む世界は意外なほど数学と関係しています。数学を学ぶ醍醐味は、全く無関係に見える出来事が、構造を捉えると本質的に繋がっていることを知る驚きと喜びです。そのためには、きちんと段階を踏んで理論を理解すること、知識に基づいて正確な計算を行うこと、論理的に誤りなく推論することが重要です。数理科学課程では、これらの能力を育み、科学的な態度を身につけることを教育目標とします。それは、学問分野のみならず、社会のあらゆる場所で必要とされるからです。表層の奥に潜む真理の探究に、ぜひ挑みましょう。進歩し続ける数理科学の最前線へ独創的思考で現象の解明や応用に挑戦します。環論、ホモロジー代数学、代数的位相幾何学、数理論理学など、純粋数学と呼ばれる理論的な分野の研究、および暗号理論、代数的符号理論、グラフ理論など、他の諸科学への応用を目指した分野の研究を行います。確率過程では、非決定論的な現象において成立する確率法則を、確率モデルを設定し数理的に解析して探求していきます。また、統計学では、不確実性を含むデータから、有用な情報を抽出するためのデータ解析手法とその応用について研究します。自然現象や社会現象をモデル化した常微分方程式や偏微分方程式の解の性質を、フーリエ解析や関数解析、複素関数論などを駆使して理論的に研究します。代数学・幾何学確率過程・統計学解析学・応用数学分野物理科学課程物理科学課程では、自然現象、とくに物理現象の解明とその背後にある基礎的な原理・法則の発見、およびその応用をめざしています。光、電子、原子、分子などが主役となって多彩な現象を示すミクロな世界から地球、宇宙のマクロな世界までを対象としています。本課程では、自然科学の根底に横たわる物理科学の基礎を学びます。ある現象がどのようにして起きるのか、どのような法則に基づいているのかを探るための方法として、実験的、理論的手法を学ぶとともに、論理的な思考方法の習得に努めます。科学的な考え方に基づく判断能力を培うとともに、コミュニケーション能力を養い、将来、さまざまな分野で広く活躍できる人材を養成することをめざしています。物理科学課程は進取の精神と熱意のあるみなさんをお待ちしています。宇宙・地球から、ナノサイズの世界までを対象に、多様な自然現象の発見と解明をめざします。多様な微視的世界の現象から新しい自然法則の探究をめざします。光と物質の相互作用を探究し、あらたな機能の発現をめざします。電子スピンを使って、新しい個性をもつ物質を創ります。物性理論光 物 性分子磁性数理物理構造物性宇宙物理地球科学生体光物理熱電物性物質の性質や機能を原子・分子レベルの構造情報から解明します。宇宙電波観測により、 銀河や星の誕生・進化を探ります。地球物質と地球の活動について地球史を通して探求します。理論物理と数学の両分野を横断的に研究します。物質の熱電特性を理解・制御することをめざします。生命現象とのアナロジーに基づく新しい光科学技術を開拓します。極限物性強磁場と超低温の複合極限環境下で新奇物性を探求します。分野●大学院進学(大阪府立大学ほか)●ダイキン工業●京セラ●日亜化学工業●ニコン●スカパーJSAT●DOWAホールディングス●太陽誘電●ウシオ電機●京セラドキュメントソリューションズ●電通国際情報サービス●キヤノンITソリューションズ など●大学院進学(大阪府立大学ほか)●伊藤忠テクノソリューションズ●NTTデータ関西●島津システムソリューションズ●TDK●中部電力●日本生命保険●野村證券●みずほフィナンシャルグループ●三菱電機●明治安田生命保険●教員(大阪府ほか) など主な卒業後の進路実績【参考】 旧理学部情報数理科学科および旧工学部数理工学科(平成26年度まで)・工学域数理システム課程(平成27・平成28年度)の情報です。主な卒業後の進路実績(平成27年度)※理学系研究科物理科学専攻の実績含む41

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