CAMPUS GUIDE 2018
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大阪府立大学学長 辻 洋博士(工学) 専門分野は経営情報システム。日立製作所、米国・カーネギーメロン大学客員研究員などを経て、2015年より公立大学法人 大阪府立大学理事長・学長。ProleMessage from President受験生のみなさんにとって目下の目標は、大学に入ることですね。では入った後、どんな学生生活を送りたいか考えたことはありますか?長い人生のなかで大学生として過ごす期間はごくわずかです。しかしその後の人生を大きく左右する、重要な時期でもあります。私のターニングポイントも大学生の時でした。それまでは、大学に入ったら最低限の勉強だけして、あとは旅行でもして、将来は数学の教師になろう…、そんなふうに思っていました。ところが、偶然出会ったある人の一言がきっかけで“資源がない日本でこれから求められる仕事は何か? 効率良くものをつくる知識産業だ!”と考えるようになり、進む道を変えました。そのおかげで、民間企業の最先端技術に触れながら実学を身につけることができましたし、若い研究員と一緒にわくわくするチャレンジも経験しました。英語が苦手な自分が海外に渡って、世界の頭脳が集まる環境で研究に没頭することもできました。これからみなさんが大学で経験することは、すべてが将来の財産になります。価値観が一変するドラマティックな出会いもあるでしょう。これまでの固定概念が崩れて想像もしなかった道へ進むことになるかもしれません。未来の自分が想像できる人も、まだ想像できない人も、じっくりと自分を磨きながら “なりたい自分”を見つけてください。本学はそのために、できる限りのことをしていきます。若いみなさんの未来に大きな影響を与える場を提供できることは、私にとって大きな喜びでもあります。 答えのない問題を多くの人と協力して解決する力を高校でする勉強には “正解”があります。しかし社会に出れば、答えがすぐには見つからない問題を、多くの人と協力しながら解決していかなければなりません。大阪府立大学では、正解が一つとは限らない難題にも対処できる力、最善策を見出す力を養うユニークなカリキュラムをたくさん用意しています。その一つに、学部や学科を超えて自由に学べる制度があります。これからの時代、社会で活躍するには、文理の垣根を超えた深い教養と幅広い知識が必要です。そこで新入生にはまず、専門領域を超えた学びの楽しさを経験してもらいます。グループで一つの問題を共有し、自分の考えをプレゼンテーションしたり、他人の意見を聞き入れてディスカッションしたりする。そんな経験を通して視野を広げ、学域を超えた友人たちとの交流も深めていきます。必ずや生涯忘れることのできない経験となり、その後の大学生活に向けてインパクトある第一歩を踏み出せるはずです。 つながりを通して視野を広げ未来へ向かって羽ばたいて大阪府立大学は、垣根のない大学をめざしています。在校生と卒業生のつながりだけでなく、地域住民のみなさん、本学の学生を採用してくださる企業、本学と一緒に研究をしてくださる企業など、多くの人々や組織とのつながりを大切にしています。世界とのつながりも重視しており、欧米諸国とはもちろんのこと、アジア諸国とも積極的に交流をはかっています。本学に入学されたら、こうしたさまざまなつながりを経験して実り多き学生生活を送ってほしいと願っています。みなさんが社会の中心となって活躍している未来を想像してみてください。私が学生のころは、インターネットという言葉は聞いたことすらありませんでした。パソコンやスマートフォンもこれらが登場したときには、これほど普及するとは考えられていませんでした。20年後にはきっと、思いもよらない新しい技術が普及し、想像できない道具が一般的になり、現代には存在しない職業が誕生しているはずです。そんな未知の世界に翔く(はばたく)みなさんが、これから情熱をもって取り組める夢や希望をみつけられるよう、あらゆる角度から応援していく、それが大阪府立大学です。無限の可能性を秘めたあなたの入学をお待ちしています。未来の自分が想像できる人も、まだ見えない人も、情熱をもって取り組める夢をじっくり見つけてほしい学長Facebookページも発信中!https://www.facebook.com/OPU.president.oce/なりたい自分を見つける場に!02

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