CAMPUS GUIDE 2018
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数理的思考に基づいた最先端のソフトとネットワーク技術で、インテリジェント社会を創造します。近年コンピュータは飛躍的にその処理能力が高まり、社会のあらゆる部分にその影響を及ぼしています。そして複雑化する社会に対応するため、コンピュータの担うべき役割がますます重大なものになってきています。そのなかで、人に優しく安全で快適な情報化社会を実現するための知識と技術の修得を本課程では目的としています。知識情報処理システム、知能化システム、情報通信ネットワークシステムなど情報処理技術の飛躍的な発展は、社会構造と生活様式に革新的な変革を引き起こしつつあります。情報工学課程では、情報を高度に活用する技術を開発し、豊かな未来社会を築くため、ハードウェアの実現から、応用面にわたる情報処理技術に関する基礎的知識と、その応用能力を身につけ、幅広い人間性と倫理観を持った技術者・研究者の育成をめざします。また本課程では、数学・物理学ならびに情報理論、論理設計、信号処理など情報科学・情報工学に関する基礎学力を身につけ、これらの基礎の上に、データ構造とアルゴリズム、計算機アーキテクチャ、ソフトウェア工学、プログラミング言語、計算理論、ネットワーク工学などコンピュータに関する専門知識とシステム工学、数理計画法、メディア情報処理、知覚情報処理、計算知能、人工知能など情報処理応用技術に関する専門知識を修得し、創造性豊かで自ら課題探求のできる自立した技術者・研究者の育成を図っています。 綿密な理論と大胆な発想─ハードとソフトを自在にあやつる技術者・研究者の育成をめざして。オフィスでも家庭でも、いつどこにいてもネットワークの恩恵を受けられるようになってきました。ネットワークをより高速に、大容量化し、様々な電気システム、生産システムと接続し、より良い社会生活基盤を構築していくためには学域で学んだ基礎知識をもとに、時代が求めるニーズに対応するだけではなく、ニーズを創り出す専門知識と常に最先端の情報収集が大切です。この敏感なアンテナを養成していくのも本課程のテーマです。本課程では、専門科目として電磁気学、電気回路、電子回路、オペレーションズリサーチ、信号処理に関する基礎理論をまず身につけ、パワーエレクトロニクス、電力工学、制御工学、経営工学、通信工学、光波電子工学、情報理論などの専門知識を習得します。さらに、プログラミングと実験科目により実践能力を養います。また、モータドライブシステム、電力システム、電気システム制御、マネジメントシステム、光機能システム、光電波システム、知的情報通信の7つの研究グループがあり、世界に通用する技術の研究開発に取り組むことができます。ソフトとハードの両面にわたる電気、情報、通信から生産に至るシステムの設計・計画・運用を体系的に理解し、実践できる人材を育成すると同時に、自然環境との調和やネットワーク技術を重視した研究活動を通じ、エネルギーの有効利用とネットワーク社会の発展に貢献します。物理の諸原理をエレクトロニクス社会に生かす電子物理工学。電子物理工学は、気体、液体、固体内の電子現象を探求し、新しい機能を持つ電子デバイスの開発をめざす工学分野であり、21 世紀社会において、ますます重要となる学問領域です。本課程では、力学、統計力学、電磁気学、量子力学などの基礎物理学と超伝導、磁性、量子光学、半導体物理、ナノサイエンス、ナノテクノロジーなどの応用物理学を総合的に学習するだけでなく、これら物理学に立脚する電子回路、情報理論、通信工学などの電子工学の基礎理論も学びます。本課程には、量子物性、ナノ光物性、有機エレクトロニクス、ナノテクノロジー、半導体ナノプロセス、量子・光デバイス、機能デバイス物性、スピン物性、シリコンフォトニクス、量子物理学、非線形動力学、固体物性を主に研究する12 のグループがあります。それぞれが専門分野に特化した研究・開発を行い、急速に進展している科学技術の各分野において、十分に活躍 できる人材を養成しています。20

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