大阪府立大学キャンパスガイド2021
3/92

60大阪府立大学学長 辰巳砂 昌弘工学博士専門分野は無機材料化学、固体イオニクス、ガラス科学。全固体電池の研究に長年取り組む。2019年度より大阪府立大学学長。ProleMessage from President今の皆さんが通学の途中で、ふと「海が見たい」と思ったとして、その足で海に行けますか? 就職して通勤途中にそう思ったとして、行けますか? 遅刻・欠席は、学校という名の下で、そして、保護者の下で管理される。無断欠席など会社で許されるはずがない。高校時代も、会社に勤めても、時間を管理するのは、自分ではなく他者なのです。一方大学生は、自己責任において、ふとした気持ちから海を見に行くことができます。「海を見る」は「立ち止まって現実を見る」と言い換えることもできます。大学で過ごす年月は、長い人生の中では大変短いのですが、時間を自分で管理できる煌めきの時なのです。これほど自由を謳歌できる時は二度とありません。皆さんはこれまで数学や国語など色々な勉強をしてこられましたが、問題に対する答えは一つであったと思います。しかし大学では、問題の答えは一つではないことが多いのです。社会に出ると、答えがすぐに見つからない複雑な問題を、多くの人たちと協力して解決していかなければなりません。大阪府立大学では、そのような答えが一つではない難題に対処できる力を養うためのユニークなカリキュラムを数多く用意しています。「学び」の選択肢が多いのです。皆さんがどの学域・学類を選んだとしても、自分の心に響く学びをきっと見つけることができます。2021年に入学される皆さんは、そのような府大での学びが卒業まで保証されています。皆さんは、本学でどの学域・学類を選んでも、その学びの中であらゆる学問の集大成を見ることができます。様々な研究分野の最先端を感じることができます。学問や研究だけでなく、やりがいのある仕事を見つける、グローバルに活躍するための高い教養を身につける、世界中の人と交わって自分のアイデンティティーを見つめ直す、サークル活動やボランティア活動を通して新しい自分を発見する、生涯信頼し合える友を見つける、など色々なことに自由にチャレンジできます。他者から管理されるのではなく、自分の裁量で自分を磨くことが出来るのが大学で、ここでの経験はすべて皆さんの将来の財産になります。私は、大学生や大学院生に「20年後、30年後自分がどのようになっていたいですか」とよく問うのですが、これから進学される皆さんには、そのことに加えて、人生で一番自由を謳歌できるこの限られた時間に何をやりたいのか、大学でしかできないことは何なのかを、忙しい日常の合間にぜひ考えておいて欲しいと思います。大阪府立大学は、皆さんのチャレンジを応援します。人生で最も自由な煌めきの時に、今から何をやりたいかを考えておきましょう02新大学速報留学・国際交流キャンパスライフ就職・キャリア支援大阪府立大学の沿革キャンパス紹介現代システム科学域知識情報システム学類環境システム学類マネジメント学類工学域電気電子系学類物質化学系学類機械系学類生命環境科学域応用生命科学類緑地環境科学類理学類獣医学類地域保健学域総合リハビリテーション学類教育福祉学類看護学類

元のページ 

page 3

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です