大阪府立大学

福島県で植物工場の出前講座を開催

更新日:2017年12月1日

大阪府立大学研究推進機構植物工場研究センターでは、福島県郡山市と平田村にて、植物工場での実用技術セミナーと先進的植物工場見学を10月26日、27日の2日間にわたり行いました。

1日目は福島県農業総合センターにて、「植物工場の運営管理」(研究推進機構 大山 克己 特認准教授)、「人工光型植物工場の現状と課題」(生命環境科学研究科 和田 光生 講師)、「水耕栽培の診断と防除」(生命環境科学研究科 東條 元昭 教授)の3講座を行いました。講座の参加者は植物工場を既に手掛けている人、これから手がけようとしている人、農協関係者、地方自治体関係者等、多彩でしたが、ニーズにマッチした講座内容で大好評でした。

2日目は、平田村で事業展開されている三進金属工業株式会社(大阪府立大学植物工場研究センターコンソーシアム会員企業)の福島工場を訪問。工場内にある施設・緑正館にて、三進金属工業株式会社の社史や取り組み、植物工場事業にかける熱い思いを、新井 専務と小倉 技術顧問からお話しいただきました。その後、トマト育成施設や、人工光閉鎖型の植物工場やコンテナ内での栽培の取り組みを見学しました。

2日間で約100名の方が集まり、開催地の福島県だけでなく、東京都や大阪府、さらには、山口県からのご参加がありました。アンケートでは「運営管理に関する知識があまりなく、研修を受ける事ができてよかった」「培養液調整について、単肥による計算修正など、大変参考になった」「植物の病気について理解が深まった」「植物工場による復興と地域活性化の可能性、またそれを伴う課題などが聞けたて良かった」等、「満足」という意見を多くいただきました。今回の研修が少しでも震災復興の一助になれることを願っています。

お問い合わせ

植物工場研究センター

Tel 072-254-9409(直通)