大阪府立大学

理学系研究科 居原秀准教授らによる研究成果「活性酸素の強力な消去物質システインパーサルファイドの発見」が発表

更新日:2014年4月25日

本学 理学系研究科 居原秀 准教授が、東北大学の赤池教授らの研究グループとの共同研究で、活性酸素の強力な消去物質システインパーサルファイドを発見し、米国科学アカデミー紀要Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS)の電子版に掲載されました。

また本研究は同日、東北大学よりプレスリリースされました。

PNAS電子版 (2014年4月14日:日本時間 4月15日)
Reactive cysteine persulfides and S-polythiolation regulate oxidative stress and redox signaling

研究概要

これまで、ニンニクなどのイオウを含む食品に健康増進、疾患予防効果があること、イオウを含む温泉に入ると傷が早く治る、などイオウのもつ生理機能が古くから知られていた。しかし、そのメカニズムは不明であった。

本論文で、アミノ酸の一種であるシステインに過剰にイオウが結合したシステインパーサルファイドが体内で生成されることが明らかとなった。システインパーサルファイドは、極めて強力な活性酸素の消去能力を発揮することから、論文中では“活性イオウ物質”と呼ばれている。活性酸素が体内で過剰に働くと、酸化ストレス状態を引き起こして様々な病気が発症することが知られているが、今回の成果は、生体内の活性イオウ物質が体内で活性酸素の働きをコントロールする重要な因子であることを解明した画期的な発見である。

今後、この発見を契機にこれまで不明であった“イオウの生理機能”が物質レベルで解明されていくと考えられる。将来的には、酸化ストレスに関連する疾病である、感染・炎症、癌、国民病である動脈硬化症・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病のみならず、アルツハイマー病など神経難病の新しい診断法、予防・治療法の確立に大きく貢献するものと期待される。

関連リンク

東北大学プレスリリース(2014年4月15日8時30分)

お問い合わせ

大阪府立大学大学院 理学系研究科

准教授 居原 秀(いはら ひでし)

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