この度、3月11日に発生した東日本大震災を受け、本学看護学部からも地域看護分野の保健師の資格を持つ3名の教員(上野教授、和泉准教授、根来助教)がボランティア活動に参加しました。
これは、岩手看護短期大学、鈴木るり子教授から全国保健師教育機関協議会を通して、岩手県大槌町の「健康状況把握訪問調査」の為の保健師教員の派遣依頼を受けたものです。
その時の様子を写真と実際に活動した教員の言葉でご紹介させていただきます。

岩手県大槌町は風光明美で豊かな漁場を有する町ですが、地震と津波により甚大な被害を受け、津波が押し寄せた地域の建物はほとんど全壊し、言葉を失うすさまじい状況が延々と続いていました。
隣の釜石市の観光船「はまゆり」が建物の上に乗り上げたままになっていた赤浜地区で、津波とその後の火災による被害をかろうじて免れたご家庭を1軒1軒訪問し、住民の皆さまの心身の健康状態や現在の暮らしぶりなどを伺いました。

「保健師」と大きく背中にプリントされた黄色のベストを着用し、血圧計を片手に1~2名で建物が残されている地区を家庭訪問しました。訪問では血圧が高い方、疲労状態が極限にきている方が多く、血圧を測ったり、お話しを伺うことが中心でしたが、食事や休息の様子を伺って助言をしたり、現在利用できる医療の情報(避難所や体育館などでの診療の状況)をお伝えすることも重要な役割でした。

訪問後は、住民の皆さまの健康や生活の状況を世帯ごとに記録に残しました。継続した支援の必要性の有無や必要な場合はその時期など詳細に検討して申し送りました。この情報が住民の皆様の健康状態の改善と復興への足がかりになることを願っています。
この調査にあたり、寝袋や食料などは持参しましたが、大槌町内で被災が比較的少なかった地域の農家の方が、今回の調査訪問のために、広い納屋を貸してくださいました。
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大阪府立大学看護学部/看護学研究科(大学院)