大阪府立大学

学術情報センター図書館長あいさつ

学術情報センター長

情報遍在時代の図書館の役割

 学術情報センター図書館は、総合図書館中百舌鳥と五つの専門図書室(理系ジャーナルセンター、経済・経営・法律系図書室、ヒューマンサイエンス系図書室、羽曳野図書センター、りんくう図書室)、および貴重図書特別部会から成り、三つのキャンパスで繰り広げられる本学の教育・研究活動のための学術情報や資料を収集・所蔵し、利用に供しています。蔵書は約99万冊、雑誌は約3万4千誌(うち冊子体1万6千、電子ジャーナル1万8千)、また二次情報としてさまざまなデータベースがあります。さらに、学術情報リポジトリ ‘OPERA’ (2009年設置)に学位論文、研究論文、紀要論文、学内の刊行物など本学の教育研究活動の成果を収録し、インターネットを通じて学内外に発信しています。2016年に策定された本学のオープンアクセス方針にもとづいて、これからは本学の構成員が内外で発表した論文は原則としてOPERAにも収録されることとなり、格段の充実が期待されます。

 現代ではあまねく張り巡らされたインターネットによってありとあらゆる情報が私たちのまわりを飛び交っています。昔は図書館の書庫奥深く分け入らなければたどり着けなかったような専門的な知識やデータも、いまやモバイル端末でいつでもどこからでも簡単に見つけ出すことができます。大学図書館と言うと、威厳を感じさせる建物の中に昔からの書物が膨大に蓄えられた「知の殿堂」といった古典的なイメージがありますが、学術情報がこのように遍在化する中で図書館のサービスの形は変わってきており、上に記した学術雑誌の冊子体と電子版の比率に示されるように、ディジタル資源とそのオンライン利用サービスが主になってきています。しかし図書館の役割の基本は変わらず、信頼できる情報、質の高い資料を集め、備え、それを必要とする人に利用しやすい形で提供することです。

 本学図書館はその実現に努めていますが、時代の変化を先取りすることは容易ではなく、現実には変化に対応するのが難しいことも少なくありません。なかでも、種類も量も増え続け価格も上昇し続ける専門学術誌の購読をどのように続けてゆくかは、大学の高度な専門教育・研究の生命線とも言うべき重要な問題です。国際化に向けて、諸分野の日本語以外の専門書の充実も課題です。このような課題に対処し、本学図書館を利用者の日々の学習・教育・研究活動に資する情報拠点としてより充実させるため、関係各方面のご理解とご協力をお願いします。

学術情報センター図書館長
沼倉 宏