大阪府立大学

本学留学生が研修で大阪府岬町を訪問し、小学生と交流

更新日:2017年10月5日

2017年9月12日(火)に、平成29年度留学生学外研修を実施しました。今年の研修は、昨年度に続き、大阪府最南端にある岬町を訪問しました。留学生26名(中国、韓国、台湾、バングラデシュ、フランス、インド、タイ、ロシア)、日本人学生7名、教職員4名の計37名が参加しました。

研修は、岬町役場および岬町教育委員会の協力を得て実現しました。午前中は、関西空港第二滑走路建設のために土砂を運び出した多奈川エリアに作られた「いきいきパーク岬」内にある青木松風庵の和菓子工場を見学しました。工場では、田代岬町長が出迎えてくださりご挨拶をいただきました。留学生たちは、ガラス越しにお菓子が製造される様子を熱心に見学し、製造工程や品質管理について質問をしていました。「秋は、包装紙に紅葉の絵柄をつかっていたのがとてもよいと思いました。日本ではよく季節限定のものを売っていますが、それが季節や自然とのつながりを強めると思います」と、生産工程だけでなく、日本と自国の違いを感じた留学生もいました。

工場見学の後は、地域内の多奈川小学校と深日小学校の両校を訪問しました。いずれの小学校も、1学年1クラスという小規模体制を強いられていますが、保育所を小学校の中に付設させる取り組みを行っています。当日は、保育所と小学生の子どもたち全員から大歓迎を受け、留学生たちはグループに分かれて全てのクラスを訪問し、ゲームや、書道など様々な交流を体験し、子どもたちと一緒に給食をいただきました。短い時間ではありましたが、留学生たちは、「日本の小学校では勉強だけでなくマナーも教育している点に驚きました」「私の教室では書道をしましたが、隣に座っている小学生が丁寧にコツを教えてくれたのでうまく書けました」と、それぞれ新しい発見と交流があった様子でした。

午後は、大阪府立青少年海洋センターで岬町の魅力のひとつであるマリンレジャーを楽しみました。カヌー体験は今回が初めてという留学生がほとんどでしたが、インストラクターからカヌーのこぎ方について説明があると、2人1組で海に漕ぎ出していった学生たちは、普段以上の交流ができた様子でした。「こんなに多くのほかの留学生たちと一緒に活動をするのは初めてです」という留学生もいれば、日本人学生は、「留学生と、お互いの専攻や語学の勉強について話し合えて嬉しかったです。英語でオールの漕ぎ方を伝えるのには少し苦戦しましたが、すぐに分かってくれて良かったです」と感想を話していました。

1日の研修を通じて、岬町の文化や自然に触れ、地域小学校の子どもたちと交流できたことは、留学生にとって有意義な体験となりました。

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