大学案内

新理事長・学長就任挨拶

2015年4月1日

理事長・学長 辻洋

 皆さん、こんにちは。さきほど、新規に採用になった教職員の方、昇任された教員の方、それぞれの代表の方に辞令を交付させていただきました。本日、新たに本学の一員として10名の教員、11名の職員の方々をお迎えすることになりました。

 私も今朝、大阪府庁において、松井一郎知事から公立大学法人大阪府立大学の理事長・学長を拝命したところです。皆さまと同じように、私も身の引き締まる思いです。

 さて、皆さまご存じのように本学は2005年4月に法人化しましたので、ちょうど10年が経過したことになります。法人化直後は、教員が817名、職員が276名でしたが、今日では教員が662名、職員が159名になっています。教職員の採用を抑制してきている厳しい状況ではありますが、常に法人・大学の大きな動きを捉えながら、同時に教職員相互の連携も進めて、今後の教育・研究・地域貢献にあたっていただきたいと思います。

 奥野前理事長・学長は、「垣根の無い大学」を目指そうとメッセージを出され、積極的に大学改革を指導されてこられました。以前には、ともすれば部局間の壁があって、新しいことに着手しにくい面がありましたが、ここ数年で、教職員の意識改革が大きく進み、あらゆる意味で大学の垣根が随分低くなり、私は大学から垣根が無くなってきたように感じています。

 私は、これまでの歩みを引き継ぎ、さらに発展させるため、垣根の無い大学に「つながりをつくる」というメッセージを発したいと思います。この“つながり”は、人と人とのつながりであったり、組織と組織とのつながりであったりしますが、私はいろいろなところにつながりを創っていきたいと思います。その意味では、「垣根の無い大学のつながり」「垣根の無い大学でつながり」「垣根の無い大学からつながり」など皆さまにも多様な理解で取り組んでいただきたいと思っています。

 私は、このメッセージを具体化するために、今回組織変更を行いました。いくつかの例を紹介したいと思います。

 1つは、新たに教職協働の組織を3つ設置しました。大学評価室、研究公正推進室、生涯学習推進室です。これらはいずれも教員と職員が新たなつながりをもって行わなければならないミッションを担っていくことになります。運営方法などは参加する教職員が協力して提案してくださることを期待しております。

 2つ目は、21世紀科学研究機構の植物工場研究センターとBNCT研究センターを地域連携研究機構に移管したことです。これは、OPUインキュベーションモデルと称しています。21世紀科学研究機構で時限的に試行してきた取り組みを継続して発展をめざすにあたり所属部局を変えていますが、これを契機に組織の成長と新たな“つながり”の創出を期待しているものと理解していただきたいと思います。

 3つ目は、広報と地域連携の機能面でのつながりを強くし、学生センターと国際交流推進機構の組織間のつながりを強くするための人事を発令しました。

 “つながり”については、学内のみならず、学外、特に卒業生、地域の企業、住民の皆さま、大阪市立大学などとの人とのつながり、さらには海外、特に東南アジアの大学とのつながりを強くしていきたいと考えています。

 “つながり”というのは、単に点と点を線でつなぐだけでなく、3つ以上の点をネットワークとしてつないだり、集合と集合をつないだりすることで、面白いアイデアが出てくるものと思っています。昨年度に着手した工学域がタイの大学生を迎え、堺市の企業や高専とつなぐという取組みは他大学から参照される独創的なつながりです。

 対馬市で「獣害から獣財へ」というキャッチフレーズで取り組んでいるプロジェクトは、3つの部局の先生方がその知識を結集しているものです。つながりを創る仕掛け、つながりが広がる仕掛けなど皆さまからどんどん提案をお願いしたいと思います。

 ところで、3年前に導入しました学域制は本年度に完成年度を迎え、新しい学士課程で育成してきた学生を初めて社会に送り出すことになります。彼らはきっと大阪府立大学の新たなつながりを開拓してくれると思います。教職員協力して彼らの進路を指導・支援していただけますようよろしくお願いします。

 最後になりますが、本学と大阪市立大学との統合問題については、皆さまに大変ご心配をおかけしています。ご存知のように大阪市立大学とは既に様々な形で連携を深めておりますし、いくつかの事業で大きな成果をあげつつあります。今後一定の方向が見えてくるものと思います。

 今後の動きについては変化があり次第、できるだけ早くお知らせいたしますので、こちらの問題についてもご協力をよろしくお願いします。

 簡単ではありますが、以上で私の挨拶とさせて頂きます。

理事長・学長 辻 洋