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平成28年度 辞令(採用・昇任・再任)交付式における訓示

2016年4月1日

理事長・学長 辻洋

 おはようございます。ただいま、新規採用の教職員並びに昇任・再任されました教員それぞれの代表の方に辞令を交付し、本日、新たに本学の一員として10名の教員、そして13名の職員をお迎えすることになりました。

 ようこそ、大阪府立大学へ。教職員を代表しまして、歓迎いたします。

 皆さまそれぞれの立場が異なりますので、共通したお話は中々難しいのですが、この機会に是非お話したいことがありますので、少しお時間をいただきたいと思います。

 さて、今朝、新たに理事3名、管理職員24名に辞令交付を行いました。大学執行部の体制も一部とはいえ変わりますので、皆さまと同じように、私も身の引き締まる思いです。

 実は、管理職の先生方には「しばらく夢を追うのは忘れてください。周りから期待されている仕事をしてください」とお願いしました。また、「自分がどうありたいかではなく、誰に何を必要とされているかを最優先で考えていただきたい」とお願いしたところです。

 一方、ここにおられる教職員の皆さま、特に教員の方には、自由な発想で教育研究に励んでいただきたいと思います。今「自由な発想で」とは申しましたが、その際には3つお願いがあります。

 一つ目は、本学の理念である「高度研究型大学―世界に翔く地域の信頼拠点―」ということを各自が理解し、大阪府立大学がその理念を追求している証(あかし)を示していただきたいということです。皆さまだけでなく、皆さまの周りの教員、職員、さらには学生や卒業生も含めて、自分の仕事が「どうこの理念と関連しうるのかどうなのか」を一緒に議論して深めていただきたいと思います。

平成28年度 辞令交付式の様子

 私は、この理念追求の一環として、国際交流と地域連携を結び付ける努力をしていただきたいと思います。本学のグローバル化戦略については、3月にまとめていただき本学Webサイトにも掲載しました。キャッチフレーズとしては、「地域につながる国際交流」「海外につながる地域貢献」です。私はこの2つを一緒に考えることによって、本学独自のグローバル化が進む、そして、特徴を見出せるのではないかと思っています。単に「国際交流している」とか「地域連携で貢献している」というフェーズだけでなく、両者を結び付けて皆さまの夢を追求してください。

 二つ目は、大阪市立大学との統合に関することです。ご存知のように昨年度に府議会および市議会において、「統合の準備を進める」という中期目標の一部変更が議決されました。既にリーディング大学院やCOCなど様々な形で連携を深めていますが、簡単にできること、短時間でできること、実現には課題があること、時間がかかることなどマップにして整理し、お互いがWin-Winになるように進めたいと思っています。

 長い道のりだとも覚悟しています。執行部が気づいていないことがまだまだあるのではないかと思いますが、この統合の話を前向きにとらえ、どうメリットを出すかを皆さんと議論しながら進めたいと考えています。お気づきのことがあれば、部局長の先生経由でもいいですし、上司の課長経由でも結構ですので、遠慮なく提案をしてほしいと願っています。そして、皆さんが指導される学生、保護者、さらには卒業生の方が心配されないように慎重な言動をくれぐれもお願いします。

最後の三つ目は、「リスク」について厳しい目を持ってほしいということです。リスクにはいろいろあります。地震・津波などの自然災害だけでなく、防犯・防火、さらには劇毒物の管理、情報セキュリティの問題、ハラスメントの問題、健康管理などがあります。昨年度は入試出題ミス、採点ミスも発生してしまいました。それも一度ならず繰り返してしまいました。痛恨の極みです。

大学としても逐次対策をしてきておりますが、研究公正については、「RI」というレポートをまとめていただきました。耐震工事についても計画的に進めています。

今年度は特に、服務管理をしっかりさせたいと思います。大学の教員はともすれば教育研究の自由が先行して、服務管理については軽視しがちですが、毎日何時間勤務したか、出張したなら、どこになぜ行って、誰と面会したかなどきちんと記録を残すようにしてください。このことがわが身を守ることになります。服務管理を見直すのは、「教育研究を拘束する」ということではなく、逆に「より自由に教育研究できるようにリスクを排除する」ということです。

 以上、大学の理念のこと、大阪市立大学との統合のこと、そして、リスクのことについて、私の考えていることをもって挨拶とさせていただきます。

 皆さまの本日からのご活躍を期待しております。

理事長・学長 辻 洋