大学案内

平成26年度 理事長・学長メッセージ

多くの人との交流から生まれる刺激を通して、新しい目標を生みだし、自ら成長する「知カラ」を伸ばす

多様性の高いところで豊かな知識を融合する

 大阪府立大学は「高度研究型大学―世界に翔く地域の信頼拠点―」を基本理念として掲げ、教育と研究が一体となった環境で学生を育てることを大学の理念としています。世界を舞台にして社会を牽引する学生を育てることが地域の信頼を得ることになると考え、時代のニーズを先取するような大学改革を行ってきました。2012年に、学部・学科の間にある学問領域の壁を超え、より幅広い学問分野が学べるように「学域制」をスタートさせたのは、豊かな知識を融合する教育・研究環境を重視したからです。これからの社会をリードするあなたには専門性だけではなく、深い教養と幅広い分野の知識や技能が重要であり、社会のニーズに柔軟に応えて活躍するためには、基礎から専門にいたる教育研究を基礎とした展開力や実践力をつけることが必要です。このような考え方は世界の大きな流れになっており、大阪府立大学はその先端を走っています。

分野を超えた学びを通して、時代や社会を牽引する人になる

 あなたが次の時代に必要な最先端の技術を創り出すためには、基礎理論から始まる高度な専門知識はもちろんのこと、問題や課題を俯瞰的に見る、いわゆるシステム的視点が必要です。本学がスタートさせた学域制は、学問の領域や分野を超え、互いに刺激し合う知的活動の場を提供しており、専門的な知識を獲得しながら、その知識を“いかに使うか”、他の知識と“いかにつなげるか”を学び、その先で“いかに豊かな発想ができるか”を実践します。あなたがこのような“場”を用いて、自ら考え、行動することができるようになり、これからの時代や社会を牽引してくれることを期待しています。本年、2014年4月には3回目の新入生を迎えましたが、これまで入学した多くの学生は新しいことにチャレンジする高い志を持って、様々な問題に取り組み、その成果や実績をあげつつあります。このような環境を活かし、そしてさらに進展させるために、あなたのチャレンジを待っています。

他者の思考を知り、自らとの「違い」を認め、新たな価値を創出する

 グローバル化した現代社会に対応するためには、文化的な多様性を受け入れ、コミュニケーションを豊かにする能力が求められます。大阪府立大学では、この能力を養う場として、今年度末、中百舌鳥キャンパス内に国際交流施設を完成させます。ここを新たな価値を創出する象徴的な拠点とするために、文化的な背景の異なる人々が交流するオープンスペース、留学生や海外招へい教員だけでなく日本人学生も寄宿できる「グローバルハウス(仮称)」などを作り、多様性を高めます。言葉・文化・生活習慣が異なる人との出会いは、きっと刺激的な交流となる事でしょう。正解がひとつではない問題に取り組み、違いを認めながらお互いが納得できるところを探す過程で、新しい、豊かな「知」を生み出すことが出来ます。そこで生まれたものを、さらに「融合」させることで、新しい文化が創造されるのです。

 新しいことにチャレンジするための方法論を学び、リーダーシップ力、マネジメント力、コミュニケーション力を磨き、未知の世界にチャレンジしつつ時代を動かし、自分の人生とこれからの社会を切り拓いていく力を自分のものとしてください。大学は人を育てるところですから……、あなたにとって大切なところとなるはずです。あなたの入学を待っています。

2014年4月

学長 奥野 武俊