大学案内

看護学部・看護学研究科 教育指針

1.看護学部長・看護学研究科長のメッセージ

看護学はその当初から「実践の科学」として実践に根ざした研究・教育であり続けることを大切にしてきました。また科学技術の進歩とともに、保健・医療等多くの分野が高度に専門分化してきております。そのような状況の中で看護に対して、実践現場ではより高度にかつ幅広い役割を取ることが、現在特に期待されております。

看護学研究科は本学教育の大きな柱である高度専門職業人育成に関し、専門看護師(CNS)教育課程が11コースそろった全国唯一の看護系大学であります。また専門看護師輩出数は、現在活躍している専門看護師302名のうち40名(13.2%)が府大看護学研究科出身者で占められており、高度な看護の提供に貢献しております。同時に看護教育者、看護管理者など有為な人材を数多く地域へと送り出しております。看護学教育の基盤は学部教育であり、質の高い教育を裏打ちするものは研究であることはいうまでもありません。看護学部・看護学研究科は教育、研究、実践を総合的に捉え、公的大学の使命として看護を通して地域社会へ貢献することを今後も大切にしていきたいと考えています。

2.教育目的

学士課程

看護学部は、生命の尊重と個人の尊厳を基盤とし、豊かな人間性を形成するとともに、科学的専門知識・技術を教授し、看護を総合的な視野で捉えられる人材を育成する。

(看護学部規程 第2条)


大学院課程

博士前期課程は、人間の存在と生命の尊厳について深く理解し、広い視野に立って精深なる学識を修め、専門分野における教育研究能力、あるいは高度に専門的な実践能力を有する人材を育成する。

博士後期課程は、豊かな学識を有し、看護学分野において学術研究を推進しその深奥を極め、自立して研究活動を行うことができる能力を有する人材を育成する。

(看護学研究科規程 第2条)

3.教育課程編成の方針

学士課程

  • 看護職者として、人間を総合的、多面的に理解し、確かな人間関係を基盤にした看護を可能とする豊かな人間性や、看護事象を科学的に理解する専門的知識、系統的な実習等による実践的技術を習得させるため、体系的な教育課程を編成する。
  • 医療専門職者としての目的意識を明確にし学習効果を高めるため、1年次から専門支持科目、専門科目の講義・実習を配当する。また、専門科目の演習・学内実習は、少人数による対話と直接指導を基本としたきめ細かな教育を実施する。さらに、臨地実習においては、専門性の高い大阪府立の各専門医療センターを中心に、多様な実習施設で少人数によるきめ細かで実践的な実習を行い、教育と実践の効果的な学習体制の充実を図る。

大学院課程

  • 博士前期課程には、修士論文コースとして、「人・環境支援看護学領域」、「療養支援看護学領域」、「生活支援看護学領域」、「家族支援看護学領域」の4領域14専攻分野を設け、看護学研究者に必要な基礎能力の形成や、高度専門職業人の育成を目指した教育課程を編成する。また、専門看護師コースとして、「慢性看護」、「ガン看護」、「地域看護」、「老年看護」、「母性看護」等の10の看護専攻分野を設け、論文作成に加えより専門的な実践能力の形成を重視した教育課程を編成する。両コースともに、1年次は主として前期課程としての基盤教育科目と専門教育科目を受講させ、2年次は修士論文コースでは特別研究(修士論文)に取り組み、専門看護師コースでは実習と課題研究に取り組む。
  • 博士後期課程は、前期課程との連続性を維持しつつもより学際的な教育研究を展開するため、「生活支援看護学領域」、「療養支援看護学領域」の2領域10分野で構成し、自立して独創的な研究活動を推進できる研究者等を育成するための教育課程を編成する。「生活支援看護学領域」では、看護技術・情報、看護管理・教育、地域・精神看護、在宅・老年看護、母子看護等の各分野で、また、「療養支援看護学領域」では、急性看護、慢性看護、がん看護等の各分野で活躍する人材を育成する。後期課程としての研究方法論等を教授する基盤教育科目や、各分野の専門教育科目、特別研究(博士論文)によりカリキュラムを編成する。

4.アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

学士課程

少子化、高齢化、国際化など社会構造の変化と国民のニーズの多様化、医療の高度化、専門化を背景に、わが国の看護・医療は大きく変わりつつあります。その中で看護職の占める役割はますます重要になってきています。看護学部では生命の尊重と個人の尊厳を基盤とし豊かな人間性を形成するとともに、看護の専門的知識・技術をもって社会ニーズに応えて、幅広い分野で活躍できる看護専門職者を育成し、人々の健康の維持・増進に寄与するとともに国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。したがって、看護学部では次のような学生を求めています。

  1. 人間の喜び、苦しみ、痛みを分かち合え、生命の尊厳について理解しようとする姿勢をもった人。
  2. 幅広い学問分野に支えられた専門的な看護に必要な知識・技術を主体的、積極的に修得できる高い基礎学力をもった人。
  3. 保健・医療・福祉などの場において他のヒューマンサービスを提供する人々と連携することのできる柔軟性を有しリーダーシップのとれる人。

大学院課程

看護学研究科は、多様化、複雑化、高度化する社会環境の中で、生命と人権の尊重を基盤として、看護に求められる社会的使命を遂行し、看護学を実践的・創造的に発展させ、地域杜会および国際社会のあらゆる健康レベルの人々に貢献できる高度な看護分野の実践者、管理者、教育者、研究者を育成することを目指しています。

博士前期課程

博士前期課程では、人間の存在と生命の尊厳について深く理解し、広い視野に立って精深なる学識を修め、専門分野における教育研究能力、あるいは高度に専門的な実践能力を有する人材を育成することを目標にしています。このような目標を達成するため、博士前期課程では入学者に次の3点を求めます。

  1. 看護倫理に基づく看護・看護学へのコミットメントを有していること
  2. 論理的思考力や課題探求力と併せて、専攻する学問分野の専門的基礎および応用能力と国際的関心を有していること
  3. 高度専門職業人として、看護実践ならびに看護学の発展に貢献する意欲を有していること

博士後期課程

博士後期課程では、豊かな学識を有し、看護学分野において学術研究を推進しその深奥を究め、自立して研究活動を行うことができる能力を有する人材を育成することを目標にしています。このような目標を達成するため、博士後期課程では入学者に次の3点を求めます。

  1. 探求心旺盛で創造的に看護の視点から自立して研究に取り組む姿勢を有していること
  2. 専門分野について深い基礎および応用能力を有し、多様な学問分野への高い関心と国際的な視野を備えていること
  3. 豊かな人間性とともに、看護の社会的認知を高め看護学ならびに看護実践・教育の発展に貢献する熱意を有していること