我が国においては「現地語」である日本語で基礎教育から先端学術研究まで（ほとんど）すべての学問ができるという世界的には希な状況が実現しています。このような状況に至った歴史、特に明治以来の英語受容と日本語の確執をふりかえり、英語圏以外の諸国と事情・実情を比較しながら学問と言語の関係を考えます。その考察を経て、現代において世界的に進んでいる「英語一強」の功罪を議論します。

このテーマは2018年度前期に大阪府立大学の授業「初年次ゼミナール」でとりあげたもので、そのときの受講生の西村朱音さん（現代システム科学域2年）と越智優花さん（生命環境科学域2年）にも話してもらいます。

カタリスト：沼倉 宏（工学研究科 教授、学術情報センター図書館長）
持ち物：テーマに沿った本
テーマ：「言葉と文化」「現地語 対 共通語」「外語受容」「英語教育」

〈アカデミックカフェとは？〉
「まちと人」「人と人」 とをつなぐ新しいコミュニティの創造をめざしている「まちライブラリー＠大阪府立大学」で、本学教員が、通常の講演や授業とは雰囲気を変えて自身の研究やライフワークを紹介するイベントです。