平成30年度理学系研究科公開セミナー「計算アーキテクチャーと素因数分解」
- 開催日
- 2019年3月2日(土)14時~16時
- 開催場所
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中百舌鳥キャンパスA12棟 サイエンスホール
2019を3×673という素数の積に分解する計算は素因数分解と呼ばれ、小学校の算数で学習するおなじみの問題です。2019のような小さな自然数であれば暗算でも素因数分解できますが、20190302(=2×11×11×83481)や2019030214(=2×18947×53281)のような大きな自然数に対しては、暗算は厳しくなり、計算機の出番となります。計算機を使うとどれくらい大きな数の素因数分解ができるのでしょうか。この問いは、数学として興味があるというだけでなく、暗号の安全性とも関係することから、現実の社会にとって重要な問題でもあります。本セミナーでは、計算機を使った場合のいくつかの素因数分解法や、どのような大きさの合成数が実際に素因数分解されているかの記録を紹介するとともに、このような素因数分解法を使ったとしても素因数分解ができないようなもっと大きな合成数について、計算機の計算ルールを変更し、新しい計算アーキテクチャーを利用することで、素因数分解が簡単に解けるようになるかもしれないことを紹介します。具体的には、量子ゲート計算機(いわゆる量子計算機)と、量子アニーリング計算機による素因数分解法と、それぞれの素因数分解法による記録を紹介します。
【プログラム】
13時30分 開場
14時 開会の挨拶(理学系研究科長 溝口 幸司)
14時10分 「イントロダクションー素因数分解はなぜ重要なのか?暗号の視点から」(理学系研究科 教授 川添 充)
14時40分 「計算アーキテクチャーと素因数分解」(株式会社富士通研究所 伊豆 哲也 氏)
15時50分 質疑応答
16時 閉会
関連情報 | |
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対象者 | どなたでもご参加いただけます。 |
受講料 | 無料 |
申込期間 | 申込不要 |
お問い合わせ | 理学系研究科支援室 Tel 072-254-9161 |