談話会「星形成領域におけるアミノ酸とその前駆体の化学進化」
- 開催日
- 2017年11月1日(水) 16時15分~17時15分
- 開催場所
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中百舌鳥キャンパス中百舌鳥キャンパス A13棟 2階 228講義室
【講師】
国立天文台 アストロバイオロジーセンター研究員 鈴木 大輝 氏
【要旨】
生命起源の解明を目指すアストロバイオロジーの研究において、原始惑星系円盤から初期地球上に至るまでの一連の化学進化により生命関連分子が形成されていったという説が支持を集めており、星間空間の分子の研究は生命起源に至る化学進化の初期条件の解明につながる。近年では電波望遠鏡の性能向上により最も単純な糖類であるグリコールアルデヒド、キラリティを持つプロピレンオキサイドなどの大型分子の初検出が次々と報告され、より複雑な生命関連分子が星間空間で検出されるのではないかという期待が高まっている。本公演では最も簡単な構造のアミノ酸であるグリシンに着目し、星間空間の化学モデルによるグリシンの形成経路の理論的予測と、それを踏まえた電波望遠鏡による前駆体の探査、及びグリシンの初検出に向けた将来の展望を紹介する。
関連情報 | |
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定員 | 先着50名 |
対象者 | どなたでも |
受講料 | 参加費 無料 |
申込方法 | 事前申込みは不要 |
お問い合わせ | 生命環境科学域 物理科学科(准教授 前澤 裕之) Eメール maezawa[at]p.s.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。 |